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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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風帝キャリー・レイモンド③

 



倒そうとはせずに時間を稼いでいるだけでもこっちはどんどんと体力や魔力が消費されてくだけみたい。

シアンが本気出して戦えばまだ勝機はあるかもしれないけど、その為にはあの二人が邪魔だから無理だろうし……密かに私の麻痺薬でも使おうかしら?




「がははっ、オデは最強だ!」




四人相手に勝っているせいなのか魔族が勝ち誇っているのがむかつくけど……ってか、ここならシアンが……。

ミィはいきなり辺りを見回してる私を見て不思議そうな表情をしている。

でも、そんなことどうでもいいのよ。


私はさっさとこんな森から出てお風呂に入りたいの。




「シアンっ、ルシー!」




獣魔登録をした後も仕方なくルシリフルと何度も会ってる時にルシーって呼んで欲しいってお願いされたのよね。

ルシリフルってすっごい呼びにくい名前だから呼び名を変えたのよ、ここの広さならルシーを呼んだって問題ないわ。




「ルシリフル」




シアンは私の声に反応すると私が言いたい意味がわかったのか前に出るとすぐにルシーを呼び出した。

いきなり現れたルシーに魔族と戦っていた剣の男も勝ち誇って笑って居た魔族の動きも止まった。




【ふん、我をこんなとこに呼び出すなんてな】


「デッ、デスドラ!?」




出て来て偉そうなルシーにイラっとするけど、ルシーが居るからこそ邪魔な二人をどっかに行かせられるかもしれない。

私はデスドラであるルシーがいきなり現れて驚いてるクロスボウの男に近付くとその服の裾を引っ張ると男は私の方を見た。




「ルシーが戦ってる間に二人で応援を呼んできて下さぁい」


「え? でも……」


「ルシーはすっごく強いんで大丈夫ですよ!」




アンタらがどっかに行かないとシアンだって本気出せないし、私も何も出来ないじゃない。

こんな丈夫で丁度良いサンドバックがあるんだからミィの力もどんどん試してみたいし……。




「ぐっ……!」




ルシーを魔族が見ている隙に攻撃しようとしていたのか剣の男が魔族に向かって行ったが剣の男は魔族に返り討ちにされたようで腕から血を流している。

そんな仲間の姿を見たからか、ルシーが強いのをわかっているからか、小さく頷く。




「アッサム! 二人を呼んで来るぞ!」


「だが!」


「怪我した腕で魔族に勝てるわけないだろ! デスドラが獣魔ならまだ対抗出来る! 今はギルドに報告する為に引くよ!」




剣の男も怪我をしてから動きが鈍くなるのをわかっているからなのか、小さく舌打ちをすると私たちの方に戻って来る。

魔族がこちらに来ようとしたが、ルシーが魔族の前に立ちはだかる。




「今度はオデの邪魔をトカゲがするのか」


【他の人間はどうでもよいがリルディアを傷つけることは許さん!】




私が居る方に魔族が来ようとしていたからルシーは私を庇う為に魔族の前に立ちはだかったんだよね。

ルシーが魔族の前に立ったから逃げる隙が出来たので剣の男を支えながら冒険者の二人はこの場から去って行く。


よし、これでやれるわ!




「ルシー! その薄汚い魔族を私に近付けないで!」


【任せろ!!】




私が命令したからかやる気の出したルシーは口から魔族に向かって火球を吐き出した、魔族はその火球を避けていくがルシーの攻撃は止まらない。

主人であるルシーより私の命令の方が良く聞くのよね。

ってか、シアンの命令は聞かないかも。




「トカゲ風情がオデの邪魔を!!」


【我のリルディアに近付こうとするとは忌々しい魔族だ!】




あの二人が戦ってる間は周りは焼け野原になるかもしれないけど、そんなこと私には関係ないわ。

戦ってる二人を横目に私はミィを手の平に乗せて魔族の方に向ける。




「ミィ、ミィとお揃いの魔法使ってみたいから何かやってみて!」


【リルディアとおそろい~? やる~!】


「捕まえるか攻撃するかよ」




使える者は何でも使うのが私なの。

私がミィとお揃いの魔法を使うのは嬉しいのかミィはにこにことしながら魔族の方に手を向ける。




【エーフォイ】




ミィが呪文のように何かの名前を呟くとミィの手からは太い蔦が出て来て魔族の方に凄い勢いで向かって行く。

太い蔦が自分の方に近付いてきたのがわかったのか魔族は避けようとしたが、ルシーに対して隙が出来てしまったのかルシーの尻尾が魔族にヒットした。




「オデに傷をつけるなんて許さないぞ!」




ルシーの尻尾が当たって吹っ飛んだ魔族は木にぶつかったのかこちらを睨んでるのがわかる。

でも、そんなに隙だらけでいいのかしら?


尻もちついてる魔族の体にに蔦が巻き付いたのか簀巻き状態になってるけど、攻撃の手を緩めることは馬鹿のすることよ。




「”エーフォイ”」




先ほどのミィと同じように想像しながら言えば私の手からは同じような蔦が出て来て魔族の口を塞ぐ。

魔法を使ってないけど、使える可能性はあるから呪文を唱えさせるわけにはいかないわ。




「リル!」




キラキラした目でフィアが私を見ているけどもまだ死んだわけでもないんだから油断はしないわ。

さっさと殺した方がいいんだろうけど、あの冒険者が魔族の姿を見てるから面倒なことになるかもしれないし……応援を呼びに行かしたのは失敗だったかもしれないわ。



 

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