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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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風帝キャリー・レイモンド

 



出口までは他の魔物は眠っていたのか何事もなく洞窟から出ることは出来た。

レイアたちも勝手にやるでしょうし……とりあえずこのマントは脱いでおこうかな、血もついちゃったし戦えないフリしてるのに血の付いたマント着てられないでしょ。




「さて、シアンは……」




シアンなら魔族相手にでも問題なく戦えるとは思うけど、シアンの属性は火だから魔法はあまり使えないわよね……。

流石に攻撃方法が魔法しかなかったら帝になんてなれないでしょ。


マントは小さく畳んでポシェットの中に入れておくことにしよ。




「リル!!」


「フィア!」




これからどうしようか考えて居ると急いで戻って来たのかフィアが後ろに何人かの大人を連れて走って来るのが見えた。

アルトとライアの姿が見えないけども二人は別行動なのかしら?


フィアが勢い良く私に抱き着いてきたのでそれを利用する形でふるふると体を震わせながらも私もフィアに抱き着く。

だって、先生でもない知らない大人が居るのに本性なんて出せないわ。




「リル、大丈夫?」


「フィア~、リル……怖かったぁ……」




森に一人で居る怖がってる美少女相手に尋問みたいなことはされないでしょうし、万が一にでもレイアに私のことがバレないようにね。

フィアは私の性格がわかってるはずなのにぎゅうっと私を抱き締めてくるから周りの大人たちは私の演技に騙されてるみたい。




「君がリルディアちゃんだね? お友達は一緒じゃないのかい?」




私に聞いてきたのはローブを来た如何にも魔法使いって感じの男の人だ、他は剣を持った人が二人と弓を持った人が一人の四人の男パーティーなのかしらね。

まだこの人のが子供に好かれそうだからこの人が聞いているんでしょうね、この人は中性的な顔だけど他の人はちょっとごついもの。




「リル、シアンくんは?」


「シアンはリルを庇って怖い人と戦ってるの……リル、一人じゃ怖くて……」




そう言えばシアンはどこで戦ってるのかしら?

戦いで洞窟が崩れてしまわないように違う場所で戦ってるんだとは思うんだけども……近くでは音が聞こえないみたいだからもっと遠くに離れたのかもしれないわ。




「怖い人ってどんな人かな?」


「大きい体で……自分のことを魔族だって言ってました……」


「魔族だと!?」




剣を持ったごつい人がビックリして話に入り込んできたので怯えたようにわざと体を跳ねさせる。

私と話してた男の人は小さなため息をついて入り込んで来た方の男の人の方を見た。




「アッサム、俺が話すから大人しくしててくれないか? 無駄に体が大きいんだからこの子がびっくりするだろう?」


「おお、すまんすまん」


「全く……えっと、アッサムが怖がらせたみたいでごめんね? 悪い奴じゃないから気にしないで」




本心で怖がってたわけじゃないけど、フィアの服をぎゅっと握って大人しくこくりと頷いて見せる。

うるうると潤んだ瞳で見上げれば男の人は安心させるように柔らかい笑みを浮かべて私の頭を撫でた。


お触りさせるつもりはないけど、今の私は怖い目にあって怯えてるか弱い美少女なんだから仕方ないから許してあげるわ。

それより、この男の人たちにはさっさと洞窟の中に行ってもらって私たちはシアンを探さないとね。




「はぁい……それで洞窟なんですけど」


「この子や他の子に聞いてるよ、子供が中に捕らわれてるんだってね? 早く助けに行かないといけないから早めに来たんだけど……」




だったら早く洞窟の中に入りなさいよね、アンタたちが居たら私が何も出来ないから面倒なのよ。

魔族二人には逃げられたから今回の魔族は倒してしまった方がいいだろうし、頭が悪そうだから尋問しても魔族のことあかってるのかさえ疑問だもん。




「魔族が問題だよな……」


「ああ、俺たちAランクでも勝てるかどうか」




ふーん、そこまで強そうに感じないけどAランクなんだ。

ってか、魔族ってAランクでも勝てるかわからないってどれくらいの強さがあるわけ?


もちろん、人間みたいに全員が強いわけじゃなくて魔族の中にも強者や弱者は居るんでしょうけど。




「シアンは強いですから大丈夫ですよ! それより、洞窟の中の子達を……」


「よし、ディーンとアルフォートは洞窟の中に行ってくれ。 俺とアッサムは魔族の方に向かう」




はあ? そんな二手に別れられたら迷惑なんだけど!

戦わなくていいのは楽だけどずっとこの演技してなきゃいけないし、力も使えないから何も出来ないじゃない。


シアンだって帝ってことは隠してるだろうから他の人の前では本気で戦うことも出来ないかもしれないし……本当に邪魔かも。

四人で一つのチームなら纏まってなさいよね。




「二人で大丈夫なのか?」


「二人の男の子が先生を呼びに行ったみたいだから時間稼ぎぐらいなら大丈夫だよ。 なあ、アッサム?」


「ああ、俺とレンスに任せておけ!」




いや、四人とも邪魔だから洞窟の中に行ってよ。

……か弱い振りしてる私が意見出来ることじゃないけどさ……。


私の意思とは全く別で剣と弓を持った二人が洞窟の中に行き、残った二人と私とフィアは魔族と戦ってるシアンを探しに行くことになった。



 

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