表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
76/123

花の妖精の力④

 



「さて、行きましょうか」


「……本当に大丈夫なのか?」


「当たり前じゃない、それに私は怪我しないから大丈夫よ」




そんなに心配しなくても私が能力者ってことはシアンだってわかってるんだからだってに決まってるのに、私には出来ないって思うのかしらね。

そんなに心配しなくてもちゃんとやることはやるわよ。




「そうか……」


【うにゅ……リルディア、なにするの~?】




さっきまで私のポケットで寝ていたミィが眠たそうに目を擦りながらポケットから出て来て私の肩に座った。

そう言えばミィが居るんだからまだ他に出来ることがあるんじゃないかしら?




「ミィ、今からこの洞窟の中に入るんだけど魔法で何とかならない?」


【んー、リルディアはどうしたいの?】


「そうね、私の迷惑にならないようにしたいわね。 魔物だけ殺すか……人質ごと眠らすか……」




運ばれてた二人は気絶してるのか動かなかったけど、もしかしたら他にも捕らわれてる人が居るかもしれないし……私のことがバレたら面倒なのよね。

まあ、流石に戦闘が出来なさそうなミィに言っても解決出来ることじゃないかもしれないけど。




【ネムリソウ】




私の言葉に少し考えた様子だってけど、すぐにぽんっと手を叩いたと思えば地面に手を向けて何かを呟く。

また何かの植物だと思うけども私はそんな草なんか興味ないから勉強したことぐらいしかわからないわよ、ネムリソウって名前だからそのままだと思うけどさ。




「妖精様か」


「シアン、使い方わかる?」




ぐんぐん伸びてきた草には綺麗な白い小さな花がたくさん咲いてる。

急に咲いた花にシアンはすぐ予想がついたのか頷いているけど、私はこのネムリソウってのはよくわからないからどうすることも出来ないしシアンならわかるんじゃない?




「ああ、ネムリソウは燃やすとその煙によって周囲に居る生き物を眠らす効果がある。 この洞窟はそこまで広くなさそうだから奥まで届くかもしれない」


「火ならシアンが居るから問題ないわね」




煙が効くなら本当は風であるフィアかアルトが居た方がよかったのかもしれないけど……今更言っても仕方ないわね。

シアンは鞄から布を取り出すと私に渡した。




「煙を吸わないようにこれを巻いていろ」


「私たちが眠ったら意味がないものね」




ただの布だし、ガスマスクのように高性能ってわけじゃないから煙が出てる間は近付かないにしても少しでも煙を吸ったら大変だものね。

私は受け取った布を鼻から口にかけて巻くとシアンから離れて見える位置の草むらに身を隠す。


シアンはネムリソウを取ってから魔法で火をつけて洞窟の中に放り込み、私の方に戻って来る。




【リルディア、ミィ、いいこ?】


「はいはい、良い子よ」




優しくミィの頭を撫でてやるとミィは嬉しそうにしながらどこかに飛んで行ったので私はネムリソウの方を見る。

魔物があれで寝るとしてもそんなにすぐには寝ないでしょうし、20分30分くらいはかかるかもしれないわね。




「魔物の声は聞こえるか?」


「洞窟の中からは少し聞こえるけど他の場所からは聞こえないわ」


「そうか、……もしかしたらこの森に魔物が少ない原因もあの洞窟にあるのかもしれないな」




こんなに魔物が居ないなんて明らかにおかしいものね。

魔物同士で縄張り争いした可能性も考えてたけど、こんなに居ないなんて有り得ないし……食べられたとも考えられる。


でも、そんなに食べるくらいの群れならばこの洞窟じゃ収まりきらないでしょ。




「魔物たちが言ってたベラ様って魔物も気になるわね。 そんな強いかもしれない魔物が居るなんてギルドでは聞いてないし……」


【リルディア~、これいる?】




私の肩から降りてどこかに言って居たミィが持っているのは人の腕の長さくらいの骨だった。

そんな骨なんか持って来てもいらないし、今から戦闘になるかもしれないんだから荷物になるじゃないの……妖精に言っても仕方ないのかもしれないけど……。




「いらないわ、どこから持って来たのよ」


【あっちにいっぱいあったの~!】




ミィが指差した方を見るもここからでは見えないしどうでもいいわ、もしこれが本当に人の骨だったとしても私には関係ないし興味もないんだからね。

ギルドでは拾った遺品は拾った人の物になるって聞いたけど、遺品なんていらないし。




「そんなのいらないからポイしてきなさい」


【はーい!】




骨なんかあっても意味がないんだからね。

これが強い魔物の骨とかならまだギルドに売ったりとか出来るんだろうけどあの大きさだと人間の骨だと思うし、埋めるのだって大変なんだから放っておいても大丈夫でしよ。


ミィは私がいらないって言ったからかふよふよと飛びながら骨があったであろう方向に向かって行った。




「あれは……」


「ああ、ミィがあっちの方でたくさんの骨があったって持って来たのよ。 荷物になるから戻してきなさいって言ったとこよ」




妖精が見えないシアンからしたら骨がふよふよと浮いて動いてるように見えたのかもしれないわね。

クッキーもそうだったけど、見えない妖精でも持ってる物は見えるみたいだし……どうやって姿を隠してるのかしらね?



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ