表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
71/123

妖精とシアンと私⑦

 



「何でこれを私に?」


【リルディア~、これつよいちからをかんじるよ~】


「強い力?」




もしかしたら、これも何かの魔道具とか?

私からしたらただ綺麗なネックレスに見えるんだけど……魔力を持ってる人から見たら全然違うように見えるのかも。


だからってシアンが何でこれを渡すのかの理由になってないけどね。




「これがブルードラゴンの魔石だからじゃないか?」


「へえ、ブルードラゴンのねえ……ブルードラゴン!?」


「ああ」




え? この青い魔石ってブルードラゴンの魔石だったの?

これがブルードラゴンの魔石ならむしろ金貨十枚だと安いんじゃ……それともこの小ささだから金貨十枚なのかしら?

魔石自体は小さめだけど魔法陣は丁寧に刻まれているし、……魔法陣なんて勉強してないからどんな魔法陣なのかもわからないけど。




「これって前に出掛けた時にあったネックレスよね? こんな魔法陣なんて刻まれてた?」




そうよ、いきなり渡されてちょっと動揺しちゃったけどあの時のネックレスはただの青いネックレスで魔法陣なんて刻まれてなかったはずだわ。

ちらっとしか見てないから詳しく覚えてるわけじゃないけども。




「……それは俺が刻んだ」


「シアンって魔法陣も刻めるの?」




魔法陣の刻み方なんて私は知らないけど、聞く話によれば結構難しいのよね?

魔法陣を刻むだけの職人も居るって話だったし、だから魔法陣の職人を目指す人も居るって聞いたしね。


神は人に二物を与えずって言うけどシアンには与えすぎじゃない?




「これぐらいならな」


「シアンって本当に何でも出来るのね、ムカつくくらい」


【ミィだってできるもん!】




これをこのくらいって言ってたら職人に怒られるでしょ。

ミィは何故かシアンに対抗してるけど、あんたのその小さな体でどうやって魔法陣を刻めるのよ。




「貰う理由がないけど……貰ってあげるわ。 多分綺麗だから買ったのはいいけど女物だから使えないんでしょ」




貰えるものは貰っておくわ、こんなに綺麗なネックレスだし、もしかしたらこの魔法陣も練習の為に刻んだのかもしれないしね。

この魔法陣が何の魔法陣かもわからないけども練習で刻んだとしたら大したものではないんでしょうね。




「ああ、つけてみるか?」


「そうね、折角だからつけてみようかしら。 私は可愛いから何でも似合うしね」




受け取ったネックレスをつけてみると私の子供サイズの体にぴったりだった。

こんなにぴったりってことはもしかしたらこれは子供用のネックレスだったわけ?


それなのにこんなに高いなんて異世界ならではってことなのかもしれないわね。




【リルディア~、きれい~】


「私が綺麗なのは当たり前でしょ?」




私に似合わないアクセサリーなんてあるわけないじゃない、だって私はこんなに可愛いんだもの。

私が可愛いのは最早この世の定義、そんな当たり前のことを言われても常識だとしか言えないわ。




「ああ、似合ってる」


「私は可愛いんだから当然よ。 でも、まさかシアンからプレゼントを貰うとは思ってなかったわ、しかもこんな綺麗なネックレス」


「たまたまな」




好きな子が居るって言ってたんだからその子にでもあげればよかったんじゃないの?って思うけどね。

……ああ、もしかしたらその子にあげる為の練習なのかも。


それならシアンが私に渡す理由がわかるわ。

適当な女にこんなネックレスなんて渡したらシアンに気を持たれてるなんて勘違いする女も出て来るでしょうし、同じチームならフィアも居るけど練習とは言えプレゼントを受け取る性格じゃない。


それなら基本的に受け取る私に渡した方が無駄にもならないしね。

部屋に置いててもずっと練習を続けるなら荷物になってしまうし、売るにしても変なとこに売ったら何か言われるかもしれないし。




「ありがとう、大事にするわ」




男にプレゼントされるのは初めてでも何でもないんだけど、何だか嬉しいわね。

例え練習用だったとしてもこんなに綺麗なネックレスなら問題ないし、私に似合ってるんだもの。


本当に惜しいわ。

シアンをモノに出来たらこんなに良いプレゼントを貰えるのがわかるのにシアンには別に好きな女が鋳るんだものね。

私の魅力に落ちないなんて本当にその女が好きなのかも。


正直に今まで見てきた男の中でシアンはトップクラスには絶対入るのに。

イケメンだし、お金持ちだし、私を守れるくらいには強いし。




【ミィもあげる!】




シアンに何故か対抗してるミィはぷくりと膨れながらも私がつけたネックレスに手を当ててる。

上げるって何をよ?




「リルディア、妖精様は今何かしてるか?」


「うん、このネックレスに手を当ててるけど?」


「なるほど、だからか……」




いや、一人で納得してないでちゃんと私にも分かるように説明しなさいよ。

ミィが何をしてるのかもさっぱりだし、シアンが何に気付いたのかもわからないんだからね。




「シアン、何よ」


「いや……ネックレスは俺も魔力を込めた。 その魔力に変化が見られたから妖精様が何かしてると思っただけだ」




ふーん、私には魔力がないからわかんないんだね。

てことは、今ミィもこれは魔力を込めてるってこと?


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ