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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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妖精とシアンと私⑥

 



ああ、シアンは私を心配して言ってくれてるのね。

祝福受けたって面倒なことしかないと思って居たけど、シアンが言うなら得になることもありそうかも。


それにはまずは親との絶縁が必須だろうけどね。




【しゅくふくがなくなったのはふわふわじゃなくなったからだよ~】


「祝福が無くなったのはふわふわじゃなくなったからだって」


「祝福が無くなる条件もあるのか……」




まあ、最初っからこんな祝福なんかに頼らなかったら無くなっても問題はないんじゃないかしらね、私はこんな不安定なものに私の未来を託すなんてそんなことは出来ないししたくない。

無くなる可能性があるんなら余計にね。




【リルディアはきらきらでふわふわだからだいじょうぶ~】


「……ふわふわだけじゃなくてキラキラも増えたのね」




ふわふわだとかキラキラだとかわけわかんないことばかり言わないでよね。


もうこんな痣なんて最初っからなかったことにしたらいいんじゃない?

今知ってる人の秘密にして痣なんて手袋で隠しておいたらバレないでしょうし、面倒ごとが起きることなんてないでしょ。




「……ふわふわじゃなくなったと言うのはもしかしたら調子に乗り過ぎてしまったのかもな」


「え?」


「妖精様の祝福を受けた人の話はしただろう? 妖精様の祝福を受ければ計り知れない影響がある、その為環境が人を変えてしまうこともあるだろう」




あー、そういうことならなんとなく意味は分かってくるわね、要はお金で人は変わると同じ意味でしょ。

宝くじに当たった人間が周りからちやほやされて調子に乗ってお金使いまくって破滅した話なんてたくさんあったわけだし。


妖精の祝福はこっちの世界からしたら宝くじに当たったみたいな幸福で、周りの人にちやほやされて自分は特別な人間なんだって勘違いしてそれで性格が変わってしまったから妖精に見放されて祝福が無くなったんでしょ。

ミィを見てるだけで思うけど妖精って好き嫌いがはっきりしてそうだし、多分嫌いだったらとことん嫌いになるタイプなんでしょうね。




「ってか、それなら私に関係なくない? だって、これ貰っても調子乗らないしミィに見せてる私も素のままだもん」




私は感覚的にはまだ日本人ではあるから祝福(これ)がそんなに特別なものだって思ってもないしね。

それにこんな可愛い私は元々が特別な存在なんだからその特別な私にオマケがついたってだけのことじゃない。




【ミィはリルディアすき~】


「私も嫌いじゃないわよ」




鬱陶しい時はあるけど、この私の力になりたいって言うならならしてあげてもいいわ。

役に立つかはまだわからないけども邪魔にはならないしね。


その姿を他の人に見せたら私の迷惑になる、……でも妖精王に言われて姿を見せることはないって言ってたからそれは安心よね。

何で私には見えるのかは未だにさっぱりわからないけど。




「リルディアは妖精様の祝福をあまり気にしてないんだな」


「ええ、だって消えることもあるんでしょ? なら気にしても仕方ないし、祝福が消えることを気にして妖精であるミィに媚びるなんてことは絶対したくないもん。 自分の道は自分で切り開いて行くわ」




それで妖精の祝福が消えたって別に構わない、可愛い私にはこんな祝福があってもなくても幸せになる権利は自分で勝ち取ってみせるわ。

私は小さい時からそうやって勝ち取ってきたんだもの。




「そうか、……リルディアが気にしないならそれでいい」


「なあに? シアンってば私のこと心配してくれたの?」


「ああ」




私の問い掛けにシアンが素直に頷いたのできょとんとしてしまう。


シアンってこんなに素直に友達を心配するキャラだっけ?

いつも冷静でずかずかと他人の中には入って来ないと思って居たけど、意外と友達思いなのかもしれないわね。

……でも、確かに前に二人で街に行った時も私を助けてくれたり気にしてくれたりしてたからそう見えなくても実は情に深い性質なのかも。


他人には冷たいけど一度懐に入れたら甘くなってしまうって人って中にはいるからシアンはそのタイプなのね。




「ありがとう」




なら、今回は私も素直にお礼でも言っておきましょうか。

人が可愛い私に尽くすのは当然のことだけど初めての男友達だし、それくらいは許してあげるわ。




「……ああ。 それとリルディア……」


「何?」




シアンが服のポケットから取り出したのは小さな箱、何かわからないけどシアンが渡すなら何か意味があるものなんだろうけど……。

シアンから箱を受け取って中を見てみるとそこには前に街に出掛けた時に見た青いネックレスが入っていた。


このネックレスって店の中に入った時に私が綺麗って思ってたやつよね……金貨十枚だったからお金なんて貯まらないって思ったから諦めたやつ。

何でシアンがこれを持ってるの?




「ずっと持ってろ」


「これって……?」


「……たまたま目についたから買ったんだ」




たまたま目に入ったから買ったって言ってもまさかシアンが買ってるなんて思ってもみなかったわよ。

でも、このネックレス……前に見た時より青色に深みが増してない?


深みが増して更に美しくなってるから問題ないんだけど。



 

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