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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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妖精とシアンと私③

 



私はシアンと一緒に宿の調理場に来た。

部屋でのんびりしてるのもよかったんだけど、暇だし部屋の中までシアンが来るんならのんびり出来ないからそれなら妖精にでも何か作ってあげようかと来てみたのよね。


本人は私の肩の上でのんびりしてるけどね。




「さて、作りましょうか」




この世界はオーブンとか便利な調理器具はないから作るのも大変なのよね。

だから、フライパンを使うしかないんだけど……ここでフライパンでも美味しく作れちゃうのが私の凄いとこよねー。

可愛いだけじゃなくて料理も完璧なんだから!


計量器は結構大きめだけど使えるから問題なし、お菓子作りなんて材料さえキッチリ量れば作れない人なんていないくらい簡単なんだからね。



この世界じゃ小麦粉で一纏めにしてるけど、そもそも小麦粉の種類は簡単に言えば四つくらいあるからね。

硬質小麦は強力粉のもとだし、中間質小麦は中力粉のもと、軟質小麦は薄力粉のもとで最後の一つはデュラム小麦、デュラム小麦は大体パスタに使ってるのもだからレシピにある小麦粉ではないから省いちゃってもいいし。

グルテンの質と量に違いがあるから小麦粉としては同じだけど、名前がわけられていて使う料理も違うのよ。



強力粉はデンプン粒とグルテンの密着度が高いせいか粒の粒子は粗くて、粉にするために粉砕機にかけるとデンプン粒の粉砕面は傷ついてしまって水を吸いやすくなる、だから硬質小麦から作られる強力粉は水をよく吸うの。

粒が粗くて硬さも薄力粉や中力粉に比べると硬めだから水と一緒にすると弾力性と粘りが強く出てくる。

こねるほどグルテンが弾力性や粘りを増してきて、歯ごたえやコシが生まれるからパンやピザ、中華麺とかに使うのよね。



中力粉は粒の大きさは薄力粉と強力粉の中間くらいの細かさで、硬さもほどほど。

水と合わせてこねた時に伸びがよくて麺特有の食感が出てくる、こねるほどにグルテンが弾力性を増し、歯ごたえのあるコシがうまれるの。

だから、うどんやお好み焼き、餃子の皮などに使う。



今回使う薄力粉はキメが細かく、水と合わせたときに適度にやわらかく粘りはあんまりない。

ふわっと仕上げたいお菓子とかには薄力粉を使うわね、あまり混ぜ過ぎると粘りが出てきちゃうから混ぜるときはサクッと切るように混ぜると美味しくなるの。

でも、薄力粉はお菓子だけじゃなくて天ぷらにも使うからね。


まあ、他にも全粒粉ってものあって栄養価もあってダイエットにもいいんだけど、ちょっと硬いから私はあまり好きじゃないんだよー。

ダイエットなんてしなくても私は可愛いもの。




「……材料は宿の使わないのか?」


「もちろん、何の粉かわからないじゃない」




料理によって使う小麦粉は違うんだから美味しく作る為にはちゃんとした小麦粉を使わないとね!

私は昔から可愛がってくれてる小麦農家の人のとこに遊びに行ったりしてばっちり小麦粉も分けてもらってる。


私が作りながら分別したからちゃんと薄力粉と強力粉はしっかり確保してる、今回の強化合宿も何があるかわからないから大量にじゃなくても持ってきてもいるし。




【あまいもの~】


「邪魔だから大人しくしてなさいよ」


【あいあーい!】




まずは量った薄力粉と砂糖を混ぜる、日本のようにさらさらの砂糖じゃなくて固まりが多いからしっかり砂糖は潰してね。

お金持ちになったら私の為だけの農家を作ることも考えるのもいいわ。

そうしたら私がこんな苦労をすることもなくなるもの。


良く混ぜ合わしたら今度はバターを入れてこれもしっかり馴染ませたらこれで生地は完成。

生地を一口サイズに丸くしてから潰して形を整え、フライパンに乗せる。


火をシアンに手伝って貰って中火くらいにしてからフライパンがしっかり温まるのを待つ、温まってきたのが分かれば今度はじっくりと両面を焼いていく。

作ってる間もシアンは黙ってるから時間が長く感じちゃったけど、うるさいのよりはマシかもね。



そして、焼きあがればこれで完成!

ちゃんとクッキーのいい匂いがしてきてるからもちろん完璧だとは思うわ。




「シアン、あーん」


「……なんだ」


「はら、妖精にあげるのに美味しくなかったら駄目でしょ?」




まあ、私が作ったんだから不味いわけはないんけどね。

むしろ、不味いなんて言ったら絶対に許さないんだから!


妖精の名前を出したからかシアンは仕方なく口を開けたのでクッキーをシアンの口の中に入れる。

美味しい私のお菓子をそんな嫌々食べるなんてシアンはあまり甘いお菓子は好きじゃないのかもしれないわね。




「……まあまあじゃないか」


「何よ、その感想……。 美味しいでしょ?」


「ああ」




無理矢理言わした感があるかもしれないけど、本当に美味しいんだから無理矢理なんかじゃないわよ。

クッキーをお皿に移してから妖精を回収して部屋で食べることにする。


こんなとこで浮いてるクッキーがなくなったら誰もがおかしいとしか思わないでしょ。

妖精自体は私以外には見えてないし、その存在自体がバレたらヤバいんだし。



私とシアンは一度私とフィアの部屋に向かうことにする。

みんな外に居るみたいで行きも帰りも誰にも会わなかった。



 

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