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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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妖精とシアンと私

 



あの後、宿に戻って先生たちにあの男たちのことを報告する。

気絶してるから放置して五人で帰ってきたけど、問題ないでしょ。


私たちの報告を聞いたディオ先生は小さなため息をついて呆れたように見てきたけど、私たちのせいじゃなくてここの治安が悪いんだからね。

そこんとこを勘違いしないで欲しいわ。




「……それで、何があったんだ」




私たちは水着のままだったので一度着替えてからディオ先生に呼ばれたのでシアンたちの部屋に再集合した。

全員が座ったのを確認するとディオ先生は頭を掻きながら問いかけてくる。




「朝別れた後に俺たちは海で泳ぐことにしたんですよ」


「ああ、それは担当の先生から聞いてる結構沖に出たそうだな」


「はい、しばらく泳いでいるとアルトが洞窟を見つけたので入ってみることにしました」




本当ならリーダーであるシアンが説明した方がいいんだろうけど、シアンはあまり自分から話そうとはしないからライアが代わりに説明をしている。

勝手に洞窟に入ったからかまたディオ先生のため息が聞こえた。




「その洞窟のことは先生方では把握はしていた。 まさか本当に入る生徒が居るとは思っていなかったがな、あんな何もない洞窟に」


「シトレース先生も入ったんですか?」


「いや、俺は入ってはいない。 確認に入った他の先生から聞いた情報だ」




何もなかったって言うけど、普通に家とかあったじゃない。

あれ見ても何も思わなかったのかしらね?




「奥には小さい木の家がありました」


「は? ……そんな報告は受けてねえぞ」




まあ、そんな洞窟の中に怪しい家があったら生徒が近付かないように何か対策はしていたでしょうし。

本当に確認に入った先生には見えてなかったのかもね。


妖精が居たんだから何があってもおかしくないわ。




「はい、先生が発見していれば俺たちが行かないように対策はしていたでしょう」


「今後は洞窟には入るなよ、崩れなくてよかったぜ」


「以後気をつけます」




……にっこりとライアは笑ってるけど、絶対気をつけるだけで入りそうだと思うのは私だけなのかしらね。

ディオ先生もそんな気がしてるのかまたため息ついてるし。




「で、家の中には入ったのか?」


「いえ、実はその家に辿り着いたのもリルディアちゃんの能力のおかげなんです」


「もしかして、あの魔物の声がわかるってやつか?」


「はい、洞窟に入って少し歩いているとリルディアちゃんが歌が聞こえると言っていたのでその歌が聞こえる方に行ってみました」




ライアの説明は間違ってないんだけど……。

わざと終えが聞こえる方に向かったって言ったらディオ先生怒らない?


一応ちゃんと生徒の心配はしてるみたいなんだし。




「……わざと向かったことは後でセシルトには説教するとして続きを離せ。 どんな魔物がいた?」




えー、やっぱこれ怒られるの私じゃん。

私は声が聞こえた方に向かっただけで何も悪くないのにぃ……。




【ミィはまものじゃないもん!】


「それが……多分信じられないとは思うんですが……」




……私の肩には洞窟から出てきた時からずっとあの妖精が乗ってる。

気にしたくないから無視してきたけど、ずっと話しかけてきて鬱陶しいのよ。




「そんなに言いにくいのか?」


「実は魔物ではなく妖精様がいらっしゃったんです」


「は?」




いきなり妖精が居たんです、なんて言われても頭がおかしいとしか思えないわよ。

私だってずっと見えてるけど、今でも虫の獣人なんじゃないかって思ってるのに。


それ言ったら絶対に煩いだろうからもちろん言ってはないけど。




「……俺たちも驚きました。 姿も声もリルディアちゃんにしか見えていないので……」


【なんでリルディアはみえるのかな~?】




そんなの私にもわからないわよ。

私があの神に貰ったのは魔物の言葉がわじゃる能力なわけで妖精が見える能力じゃないから。


もしかしたら、私が見えてるのはこの妖精が何かポカをやらかしてるからかもしれないけどね。




「本当に妖精様なのか?」


【むー、ミィはうそついてないもん。 ほんとうにはなのようせいだもん!】


「はいはい、うるさいからちょっと黙ってなさい」




あんたは私の肩に乗ってるんだからそんなとこで大声を出されたら私の耳が痛くなるでしょ。

何か食べ物与えておけば黙るかしらね?


ってか、妖精って何か食べるの?




「え? リル、もしかして妖精様がいらっしゃるの?」


「は? 聞いてないぞ」


「洞窟出てからずっとついて来てるわよ。 妖精って食べ物何食べるのかしらね?」




見えてないんだからわざわざ言う必要なんてないでしょ。

勝手に何か食べるかもしれないけど、私の近くに居るんならそんな泥棒みたいな真似は止めてほしいもの。




「……まさか、本当に妖精様が……」


「俺たちも信じられませんでしたが、リルディアちゃんが妖精様から祝福を授かりました」


【ミィ、あまいものすきー!】


「何!?」




ライアとディオ先生とで会話が続いてるから問題ないでしょ。

それにしても、甘い物が好きってやっぱ見た目通り子供ってことなのかしらね。


ディオ先生が立ち上がったと思ったら私の手をぐいっと掴んだ。

ちょっ、そんなに乱暴にされたら私の綺麗な手が赤くなっちゃうでしょうに!



 

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