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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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海はドキドキ出逢いの場?④

 



「よ……妖精様の祝福……」




私の手の甲に浮かび上がった痣を見たフィアはぽかんとした様子で私の痣を見ている。

美しい私の肌にこんな痣をつけるなんてどうしてくれるのよ。


ちょっと花の模様が可愛いから刺青っぽくていいかもだけど、こんなの付けてたら怒られるでしよ。




「ねー、これってディオ先生に怒られるんじゃないの?」




妖精に何か変な痣をつけられたなんて言ったら私の頭の心配をされるんじゃない?

私にしか姿が見えてないし、声が聞えてないならどう説明しても無理じゃん。


答えてくれないかと聞いてみたけど、誰も答えてくれないし……。




【リルディア、うれしいでしょ~?】


「いや、これが何かわからないし、私怒られるなんて嫌なんだけど?」


【うれしくない?】




私の様子に少ししゅんとした様子を見せてる妖精。

だから、私はその祝福ってのがわからないからちゃんと説明しなさいよ。


花の妖精って言ってたけど、頭の中もお花畑なの?




「リルっ、怒られるなんて絶対ないよ! むしろ、妖精様の祝福はとても素晴らしいことなんだから!」


「そうだ、妖精様の祝福を怒る奴が居るなら俺たち獣人の敵である!」




勢い良くフィアとアルトが詰め寄ってきたけど二人の視線は手の甲の痣にある。

ふーん、これって獣人にとっては凄いことなんだね。




「リルディアちゃん、心配しなくても大丈夫だよ。 妖精様の祝福が大事なのは獣人の方々だけじゃないからね」


「これってそんなに凄いのね」


「もちろん、最後に妖精様の祝福が与えられたのは百年は前。 その時の祝福を与えられた女性は平民だったけど、王妃にまでなれたからね」




つまり、貴族じゃなくてもこの痣があれば私も王妃になれるってこと?

これってそんなに凄い力があるものなんだ。




【リルディア~】


「はいはい、ありがとう」




うるうるとしながら私を見ている妖精の頭をぽんぽんと撫でてやる、適当に相手してるだけで嬉しかったのか締まりない表情でにこにこと笑って居る。

こんなにちょろかったら騙されやすいだろうし、乱獲されるのもわかる気はするわね。




「やっぱりリルは凄い!」




いつも以上にきらきらした目でフィアに見られてるけど、本当に妖精のことを獣人は大切にしているのね。

姿を見せない妖精なのに崇められてるなんて一体何をしたのかしらね、妖精は……。




「でも、隠すのは勿体ないが手袋をしていた方がいいだろうな。 勿体ないが」




アルトが残念そうにしながらも忠告してくれてるみたい。

こんな刺青みたいのがあったら絶対バレるもんね、怒られないのはわかったけど鬱陶しいのも嫌だし。




「そうだね、もしかして誘拐とかもあるかもしれないから気をつけてね」


「これってそこまでのもんなのね」


【ミィとおなじでどんなはなもだせるの~】




何そのいらない能力。

可愛い私には花は似合うと思うけど、花が出せたって何の役にも立たないでしょう。


花もそんなに必要になることないし。




「それは凄いね~」


【リルディアはとくべつだからミィのことよんでいいよ。 でも、ミィのまなはほかのにんげんにおしえちゃメッだからね!】




真名ってあの長ったらしい名前?

そんなの全く覚えてないんだから他の人に言いようがないでしょ。




「はいはい」


【えへへ~】


「でも、ここに妖精様が居るなんて初めて知ったよ」




まあ、こんなとこに妖精が居たなんて知られたら変な連中もやってきただろうしね。

むしろ、こんな住みやすそうな洞窟なのに魔物が居ないことすらビックリしてるくらいなんだからさ。




「魔物が居ないことが関係してるのかしら?」


【それね、ミィのおかげなんだよ!】


「アンタのおかげ?」




ライアと会話していると私とライアの間に妖精が割り込んできた。

腰に両手を当てて偉そうにしてる姿はちょっとムカついてくるんだけどこんな子供にムカつくなんて大人げないわよね。


聞いてほしそうにしているので聞いてあげる私は本当に優しいわ。




【うん、まもののきらいなにおいをだして、ここをまもってるの】


「え? 魔物が嫌がる臭い?」


「多分ドレドーの花じゃないかな?」




それなら調べたことあるし、あの森に咲いてるのも見たことあるわ。

どんな魔物でもドレドーの花の臭いが嫌いみたいでドレドーの花の場所に近付くことはないって。


人間からすると微かにしか臭わないからほとんど気にする必要がなくて、魔物除けとしても使われてるみたい。

だけど、繁殖する方法が分からないみたいで自然に生えてるのを収穫してるらしいわ。




「花の妖精だから何でも出せるのね」


【うん、ここはとくべつだから!】




特別ねえ~?

確かに誰かが作った様な洞窟の中だからもしかしたら知り合いが作ったのかもしれないわね。




「ここは特別だから魔物が入って来ないようにしてるみたい」


「え? じゃあ早く出なきゃ……」


「そうだな、妖精様の大事にしてる場所に居座るわけにはいかないな」




妖精を神のように崇めてる二人は少し慌ててるみたいだけど、そこまで慌てる必要はないと思うけどね。

気にしてるならいくら頭が花畑の妖精でも流石に言ってくるでしょ。




【リルディア、いっちゃうの……?】



 

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