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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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魔族の話⑥

 


……私が折角話してるのにぽかんとしてるなんて失礼じゃない?




「それ、本当なのか?」


「は? 私が嘘ついてるってわけ? 」




何それ!?

話せって言われたから話したのにそんな反応されるなんて話損じゃん。




「リルディア、俺たちは魔族は一人しか見てないが、二人居たのか?」


「え? だって、シアンたちの合図があるちょっと前に帰ったんだよ? 見てなかったの?」


「リルと一人の魔族しかいなかった……」




えー、夜だったけど、あんなに分かりやすく空飛んで行ったのに見えなかったの?

ふらふらしてたし、飛ぶのだって遅かったと思うんだけど……。




「じゃあ、空飛んだの見たのも私だけなのね」


「魔族は空を飛べるのか!」


「いや、翼ついてるんだから飛べるでしょ」




私が話すこと話すこと知らない振りするのは止めてほしいわ。

翼があるんだから空飛べるなんて当たり前だし、昔にも魔族が居たのならそんな情報くらいあるでしょうし。




「……セシルト、どうやら俺たちとお前とでは解釈が違うようだ。 一つ一つ聞くからそれに答えろ」


「えー、めんど……」




私は嘘なんて一つもついてないからいいんだけど、遅くまで起きてると美容の天敵だし、明日の訓練もあるから早く寝たいんだけど。




「まず、確かに魔族は二人居たんだな?」


「居たわよ。 白髪で角が二本ある……確か……アルデート・サン・ロビンソンって名乗ってたかしら? あの女たちも見てるはずだから聞いたらいいじゃない」




あの弱い魔族が居る時はまだあの馬鹿女たちも居たんだから、自分たちの痴態がバレるから本当のことを言うか分らないけど。

見え見えの罠に引っかかったりあんな弱い魔族の洗脳にかかったり、ね。




「なるほど。 それで、その魔族が洗脳しようとしてたのか?」


「しようとってか、してた? 魔族の周りにはなんか操られてるっぽい人も居たし、あの女たちが私を呼び出したのも誘導されてたみたいだし?」




本当に馬鹿よね~。

どんな魔法なんかは私は知らないけど、そんな魔法に引っかかるなんて。




「その男たちは?」


「さあ? 操られたままあの女たちを追っかけて行ったし、私は残った魔族と戦っていたからね」


「……そんな話は聞いてないが……」




まあ、あんな失態をしたんだから本当のことを言うとは思ってなかったけど。

嘘ついてもバレないとでも思ったのかしらね。




「あいつらが嘘をついてたとしても私は嘘ついてないから。 そんな嘘をついても私に何の得にもならないし」


「そこは他の先生に確認してもらうか……」




ディオ先生は小さく何かを呟くとぽんっとディオ先生の隣に黒色の鳥が現れた。




「ヴァローナですか」


「ああ、俺と契約してる。 リース、エルベルト先生に届けてくれ」




ディオ先生は紙に何かを書くとそのヴァローナの足に括り付けている。

ふーん、このヴァローナはリースって名前なんだ。


伝書鳩みたいな感じなのかな。




【久々に呼び出されたと思えば……我をオイレと勘違いしてるのではないだろうな?】


「頼んだぞ」


【……仕方あるまい……】




うんざりしたような様子のヴァローナだけど、そのまま窓の外に飛び立って行った。

オイレって確かフクロウみたいな魔物のことだったけ。




「操られていた人のことは他の先生に任せて質問を続けるぞ」


「はーい……」


「もう一人の魔族が火の魔法を使っていたというのは?」




……ディオ先生が質問して私が答えるだけなんて疲れてきちゃった。

私しか見てないんだったら仕方ないのかもだけど、本当にめんどい。




「後ろから攻撃されたから魔法使ったとこをはっきりは見てないけど、熱は感じたわ。 これはハッキリ断言出来るわけじゃないけど」


「闇の魔法を使う魔族は火の魔法も使えるのか……」


「水の魔法も使えるんじゃない? 昼にあった津波はあいつらが引き起こしたって言ってたから」




ってか、何で魔族が闇の模倣しか使えないって思ってるの?

属性があるんだから魔族だって属性くらいあるでしょ。




「……その話は聞いてないが?」


「あら? 言ってなかったかしら?」




色んなことを話したから全部話したつもりになってたのかしらね。

まあ、でも人間だもの失敗することなんてあるわよね、仕方ない仕方ない。




「ちゃんと説明しろ」


「説明も何も魔族が言ってたのよ、一気に殺そうと津波を起こしたって。 だから、水かもしくは風の属性を持った魔族がいたんじゃない?」


「つまり、魔族は二人ではなかった可能性もあるってことか?」


「そこまで私にわかるわけないじゃん」




私にわかるのはあの魔族が話していたことだけだし。

そんな会ってもない、もしかしたら居たかもしれない魔族のことなんてさっぱりよ。




「それは不味いな……」


「大体魔族が他の魔法使ったからって何なのよ」


「魔族は闇の魔法を使うって伝えられてきたんだよ。 そこで他の魔法も使えるかもしれないって情報だからね」


「報告したくないくらいだな」




その思考がよくわからないわ。

色々な可能性を考えて戦わないから魔族に負けるんじゃない?


私は死にたくも傷つきたくもないからちゃんと考えて戦ってるわよ。

まあ、私の能力で傷つくなんてことはあり得ないけど、念のためだけどね。


 

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