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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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魔族の話⑤

 


「勇者の力は思ってるより危険だ。 勇者が暴走を始めたら止めなきゃいけないだろ」


「はあ? だから私は勇者なんかじゃないんだけど」




勇者ってあれでしょ?

イメージだけど、お人好しで、無駄に正義感があって、馬鹿な男って感じなのに私と全く違うじゃない。




「リルディアが何をしようが俺が止めるから問題ない」




シアンは私が何かするとでも思って居るわけ?

だから、私を見張る為にいつも一緒に居たわけ?


……そんなのあり得ない!




「リルはそんな悪いことしません! シアンくんはリルを見張る為に一緒に居たの?」


「勇者とかそんなのは良くわかんねえけど、リルディアが暗殺されることをするなんてあり得ねえ」




今まで黙って話を聞いていたフィアとアルトが反論をするように声を上げる。

疑われて気分は最低だったけど、二人が信じてくれるならいいわ、……こんな可愛いんだから信じるのが当たり前なんだけどね!




「シアンは言葉足りないから見張ってるように聞こえてしまったかもしれないけど、僕もシアンもリルディアちゃんのことを疑っているわけじゃないよ? 疑っているなら最初からシアンが他の帝にも話してるし」


「俺は一切聞いてなかったからな」




そう言えばディオ先生は私のことは何にも聞いてないって言ってたわ。

シアンもライアも私が能力者だとわかってからも王様以外には話してなかったのね


それなら許してあげてもいいわ。




「シアンはもし何かあれば自分が責任を取るつもりで、リルディアちゃんを自由にさせてあげたかったんだ。 他の帝に知られたら絶対に見張りをつけるって言う人が出てくるしね」


「そうだったの……シアンくん、疑ってごめんなさい」


「別に……」




それならそうとちゃんと言いなさいよね。

ちゃんと言ってたら私やフィアたちが勘違いすることもなかったんだからね!




「それで、俺にバレたわけだが?」




ディオ先生の言葉に全員の視線がディオ先生に移る。

そう言えばディオ先生も帝だって言ってたっけ?


ダルそうにため息ついてるのはいつものディオ先生だけど、ちゃんとした帝なら報告するのかしら?

監視がつくのは本当に面倒よね……。




「ディオ先生ぇ、リルのこと言っちゃうの?」




うるうると瞳を潤ませながらディオ先生の服の裾を軽く引っ張る。

片手を口元に持っていき視線を下に下げ、ぽろりと一筋の涙を流してみせる。


いつも泣いてばかりの女は良い女じゃないわ、ここぞの時に涙を見せるのが普通の男には効くのよ。

ディオ先生には無意味でしょうけど。




「……はあ……帝に話してないこともシヴァ様は知っているんだろ?」


「はい、父には伝えております」


「シヴァ様が了承していることを俺が言えるわけない」




シヴァレイス様、この国の王様でありライアの実のお父さん。

帝だから面識があるのはあるのは予想してたけど、あだ名で呼んでるってことはもっと深い知り合いなのかな?




「ありがと~、ディオ先生ぇ!」




ぎゅっとサービスでディオ先生に抱き着いてあげる。

私が抱き着いてもディオ先生は嫌な顔をするだけだけどね。


こんなに可愛い私がサービスしてあげてるのにそんな反応するなんて……まあ、一回り以上離れてる私に欲情したらただのロリコンでしょうけど。




「離れろ」




ディオ先生が嫌そうに私を引き離した。

そんなに嫌がるなんて私のプライドが許さないわね……。




「それより、魔族の話だ」


「ああ、逃げ回っていたって話は信用ならなかったが、能力者なら話はわかる」




シアンの言葉に話はさっきの魔族の話に変わった。

ちょっと納得いかないけど、魔族の話は仕方ないわ……また私の前にあの魔族が出てくる可能性かあるもの。




「闇の魔法を使っていました、僕から見てですが結構の強さだと思いました」


「そうか、闇の魔法か。 魔族が現れたのは数十年ぶりだから情報が必要だな。 セシルト、何かあるか?」




えー、情報って言っても魔族のことなんて興味ないから調べてすらいないわよ。

私が答えられるのはさっきの魔族二人との戦闘のことだけだし……。




「何か、って言われてもさっきの戦いのことしかわからないわ」


「ああ、それでいい。 どんな闇の魔法を使っていたんだ?」


「闇の魔法って言われてもねえ……一人目の魔族は魔法を全然使わなかったし、使っていたのは多分洗脳系の魔法じゃないかしら? そんな魔法があるのかは知らないけど。 二人目の魔族は火の魔法も使ってたわよ、後ろから狙うんて卑怯なことされたわね。 まだ手加減してる感じはあったからそこそこの強さはあるんじゃないかしら?」




さっきの魔族との闘いを思い出しながら仕方なく話をし始める。

最初の魔族は弱かったのは弱かったけど、戦い方をちゃんと考えれば普通に強いんじゃない?

あの魔族が馬鹿なのは私たち人間を嘗めてて姿を現したことよね。


あれが姿を消したまま操った人だけを戦わせていたら私はともかくあの馬鹿女たちなら殺されていたんじゃないかしら。

それを考えれば本当に馬鹿よね。


 

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