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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
54/123

魔族の話②

 


「これって……」


「おい、そんな簡単に出していいのかよ」


「問題ない」




ディオ先生がじろりとシアンを見たが、シアンは気にしてないみたい。

……ディオ先生の青色のが水帝の証であるなら……シアンは火帝?

え? なにそれ聞いてないんだけど……。



「シアンがってマジかよ……」


「た、確かにシアンくんは強かったけど……」




フィアもアルトも戸惑ってるのが分かる。

そりゃ、今までチームを組んでた人が帝だったってのはびっくりでしょうね。


てか、シアンが帝ならシアン狙ってたのに何で言わなかったのよ。

お金持ち捕まえることまで話しちゃったから狙ってもお金目当てってバレバレじゃん。




「シアンは僕の護衛なんだよ。 ちょっと王宮もキナ臭くてね」


「王子……」


「シトレース先生、僕だって見る目はありますよ。 彼らは信頼出来ます」




何か言いたそうにしてるディオ先生も気にせずにっこりと笑ってるライア。

出会ってまで数か月の私たちをそこまで信頼してる意味が良くわかんないけど。


ディオ先生はたまに私を見てるから私が一番信用出来ないんでしょうね。

まあ、信用されたいとも思ってないけど。




「まあいい、それよりさっきの話の続きだ。 隠してることは全て吐け」


「信じられませんよ?」


「信じるか信じないかは俺が決める」




横暴な感じもするけど、そこまでの強さがディオ先生にはあるってことでしょうね。




「どこから説明しますか?」


「最初っからだ。 まずセシルト、お前は何で森に居た」


「ふぇ、それはレイアたちが呼びに来たからで~」




ディオ先生が帝だったからってこの私が態度を変える必要はない。

若い帝なら落とそうか迷っていたけど、ディオ先生は私を嫌ってるみたいだから意味ないしね。




「海でシトレース先生と別れた後に五人で部屋に待機してました。 そうしたらリデリア嬢、クレイン嬢、フィオレ嬢の三人がリルディアちゃんを呼び出して出て行ったんです」


「なるほどな、でもそれならあの三人の話と違ってくるんだわ」


「違う?」




どうせ、私を陥れようと嘘の話でもしてるんでしょ。

あのビッチたちの考えなら単純なことに決まってるもの。


昔に私を森に置き去りにしてから成長してないわね。




「三人はセシルトに呼び出された、っと口を揃えて言ってるんだよ。 五大貴族の次期当主の話だから聞かないわけにはいかねえ」


「そんなっ、嘘です!」




三人が私を呼び出したことを知ってるフィアはすぐに否定をする。

あのビッチたちが自分のために嘘をつくのはいつものことよ。

自分の名誉のためなら平気で嘘をつく。


魔族の男に誘い込まれたなんてそんな話言えるわけないものね、弱いくせにプライドだけは高いんだから。




「俺としては嘘だとは思うが信じてる教師も居るな」




へえ、ディオ先生のことだからビッチたちを信じてるかと思ってたけど、帝なんだから当然かしら。




「リルディアちゃんのことは僕らが証人になりますね」


「ああ、片方王子で片方五大貴族の次期当主だからこの件は有耶無耶になるだろう。 それより、俺が聞きたいのはセシルトのことだ」




ことんとディオ先生が机に置いたのはあの属性の検査をする水晶。

これについては聞かれてないから私はみんなに話してない。




「シトレース先生……」


「さあ、セシルト持て」




出された水晶に訝しんだように見てるアルトたちを尻目に私は水晶を持った。

すると、水晶は見る見るうちに黒くなっていく。




「え……」




驚いたようなフィアの声が聞こえるけど、これに関しては本当にわからないのよね。

私は確実に人間なのに何で黒になるのかしら?




「セシルト、お前のことは調べた。 確かにセシルト家に産まれているが何か妙だ。 お前は何を隠している?」




えー、隠しているってか言ってないことならいっぱいあるけど?

あの胡散くらい神によってこの世界に追いやられたこととか、フィアたちは知ってるけど魔物の言葉がわかるとか、精神年齢的にはもっと上とか。


でも、ディオ先生に言ってもねえ~。




「ああ、リルディアは能力者だからな」


「あ? 能力者?」




どうしようか考えているとシアンが納得したように頷いた、それを眉をひそめて見てるディオ先生。

てか、能力者って何?




「シトレース先生には話してなかったね」


「聞いてねえぞ、フロレイン」




ライア、シアン、ディオ先生の三人はわかってるみたいだけど、私やフィア、アルトはわかってないんだから説明しなさいよ。

二人が知らないなら一般的ではないんでしょうけど。




「能力者は魔法ではない力を持つ人のことなんだよ」


「魔法ではない……それってリルの……」




私の魔物と話せたり、バリアを張れる能力のことよね?

能力者ってそんな機密的扱いなわけ?




「能力者のことは国家機密だから一部の人しか知らないんだよ。 もちろん、他人に話せば罪になる」




そんな機密があったのね。

当事者である私ですら知らないし、このことを人に言ったのもサバイバル演習の時が初めてだから誰も知らないのよね。




「水晶が黒に染まった時点でそれに気づくべきだったか……」


「まあ、仕方ありませんよ。 能力者は基本的に勇者だけですから」




がっくりと落ち込んでるディオ先生を見ながらもにこにこしてるライア。

勇者とか何その中二病的なの。


 

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