表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
49/123

旅行は海へ⑧

 


ビッチたちに連れられて来たのは宿を出て海とは反対側の森の中だ。

海の方はまだ先生がいるのでそっちの方だと都合が悪いのかな~?


群れなきゃ何も出来ないビッチたちは私に何をしてくれるのかしら?




「アンタ、いい加減にしなさいよ」


「ライア王子だけじゃなくてシアン君にも近づくなんて止めて下さい」


「盲魔のくせに生意気なんだけど」




レイア、アリス、サラ、それぞれが私に文句を言ってきてるけどそれだけなの?

こんな人気のない森に連れて来たんだからもっと他に何かしてくるのかと思ってたけど、期待外れだったかな。


それとも、物力行使に出たらセルディアやクリュスに言いつけられるから怖気づいているのかもしれないわね。




「え~、リルたちはただの友達だもん」




馬鹿な女たちだけの前だったら素でも問題ないかもしれないけど妙な気も感じるのよ……。

ビッチが用意した私の為の人の気配なんだろうとは思うんだけど……何か変な感じなのよね、人を使うってことはそれで私の弱みを握ってセルディアたちに言いつけないようにしようとしているのかしら。


馬鹿の考えることなんてわかりやすいわ。




「まだそんな馬鹿なことが言えるのね。 盲魔なんて屑はさっさと死ねばいいのよ」


「ふえ~ん、酷いよ~」




悲しそうに泣いた振りをしながら感じる気配を密かに探す。

私の正面の右側にいるのは何となく分かる、複数いるのも分かる……でも、このよく分からない気配だけは分からない。


強化合宿に来たんだから生徒かその辺の金で雇ったチンピラだと思うんだけど。




「ここまで言っても聞き入れてくれないんですね」


「盲魔が調子乗ってんなよ」




だけど、このプライドだけが高い女たちが金で雇うってのもおかしな話なのよね。

わざわざ雇わなくてもどうにかする方法なんてたくさんあるでしょうし……それを考えればここに居る人はたまたま?

でも、そんなに都合良く連れて来られたとこに複数人いるかしら?


……何も情報がないからまだ分からないわ、このビッチたちから情報を集めましょうか。




「それより~、リルをこんなとこに連れて来てどうするのぉ?」


「アンタがこれ以上調子に乗らないようにしてあげるのよ」


「私たちが盲魔なんて屑に時間を使ってあげるの、感謝しなさい」




ビッチたちよりも奥の人らを警戒しながら対応してあげる。

こいつ等が何を考えているのか分からないけど自分たちの目論見が外れたらどんな反応するかしらね。




「……ここを選んだのはレイアちゃんたちなの?」




私のことを甘く見ているのかガサッと葉っぱが擦れる音が聞こえてきた。

完全に気配を消すことなく動いてるなんてあっちに居るのも馬鹿なの?

馬鹿しかいないのも疲れるわね。




「何言ってんのよ、私がこんな汚い森に来るのを選ぶとでも?」


「じゃあ、アリスちゃん?」




嫌そうな表情をしてるレイアを見てから次はアリスの方を見る。

しかし、私が見たのに気づいたアリスは首を振った。




「私ではありませんよ。 サラでは?」


「はあ? 私じゃないんだけど!」




この三人で来たんだから三人の誰かに決まってるんでしょうけど……嘘をついてる様子はなさそうね。


今思えばおかしいのはそれだけじゃなかったわ。

そもそも、この三人が一緒に私を呼びに来るはずがなかった。


セルディアとクリュスが居なければ三人は仲が悪いし、学園でも女三人でいるとこなんて見たことない。

いつも金魚の糞を二、三人引き連れて偉そうにしてるんだから。



……私としたことがそれを忘れていたわね。




「アンタたちじゃなかったら誰が居るのよ!」




私そっちのけで喧嘩してる三人だったが、警戒していた奥から誰かやって来るのに私は気づいた。

馬鹿な三人は喧嘩に夢中だけどね。




「それは、俺だなァ!」




暗い奥から出て来たのは白髪に頭に角を二本つけてる変態、にやりと笑った口から見えるのは鋭く尖った牙。

絵本に出て来た魔族みたいな姿をしてるわね……。




「何よ、アンタたちは!」




いきなり現れた男たちにレイアは食って掛かる。

角や牙もあるなんてどう考えてもおかしい姿なのに誰も突っ込まないの?




「俺かァ? 下等生物に名乗ってやろう、俺の名は魔族、アルデート・サン・ロンビソン様だァ!」


「貴族である私に下等だなんて野蛮な!」


「それに、魔族なんて馬鹿馬鹿しい嘘までついて私を愚弄してるの!?」




見た目的に魔族っぽいのに馬鹿だから認めないのかしら?

でも、この魔族の後ろにいるのは顔が青白いけど普通の人間っぽいわ。




「ガキがうるせェな」




魔族らしい男が手を軽く挙げると後ろに居た男たちが持っていた槍を私たちに突きつける。

男たちは顔色も悪いし、目に生気もないからもしかして操られているとか?


槍を突きつけられても威勢だけはいいのか現状も分からずギャーギャー騒いでいる。




「この私にそんな物向けてただで済むと思ってないでしょうね!」


「そうですよ、貴族である私に向けるなんて無礼です」



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ