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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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私の日常③

 



お昼が終われば座学の計算、どの職業でも大体必要だから勉強するらしいけど私には簡単過ぎるわ。

この世界には分数も、……掛け算や割り算すらないんだからね。

全部足し算か引き算だけだから赤点はなしでもちろん満点。

私が満点取り続けてるからカンニングや賄賂を渡して問題を貰ってるって馬鹿な噂する馬鹿も居るけど。

担当は男だけど私に厳しいサイリア・アーマートソン先生だから噂してる馬鹿が怒られてる。

先生すら最初は私がカンニングしてると思って見張ってたけど、カンニングしてる素振りもなかったからただ勉強が出来るだけと納得できたのか今は見張られてない。

カンニングする必要もないし、当然よ。



五つ目は薬草学、担当は貞子みたいに髪を伸ばしてるフレデリカ・シンドーム先生。

彼女の作る薬は王城の騎士団からも頼まれてるくらい優秀なんだってさ。

漫画みたいに一瞬で治るわけじゃないけど、他のどの薬師の薬より良いらしい。



他にも日替わりで変わるけど色んな授業がある。


私は完璧な可愛い女の子だから勉強だって出来るし、料理だって出来る。

だって、それだけ努力してるから。




授業が終われば私達はチームワークを良くする為にギルドに行くようにしてる。

寮に門限があるからそれまでには帰らなければならないけど、それでもギルドで依頼を受けて魔境の森に行き魔物を倒していく。

このチームには私の素が知られてるから猫を被る必要はないし、私も戦ってる。

私の武器である毒もここならすぐに取れるからね。


キルクと一緒にラース達のお墓参りをしたり、私は魔法が使えないからシアン達と対人戦の練習をしたりもする。

もちろん、演技してる時の逃げ方も勉強したけどね。

学園では演技してるから戦いたくないし、ギルドでも玉の輿に乗るために演技してまま。

素を出せるのは自室か、周りに誰も居ないときのシアン達と一緒に居る時だけ。


それでも問題はないんだけど。




ギルドでの依頼が終わればまずはお風呂入る。

体が汗臭いなんて私には似合わないし、ギルド終わってからだとあんまり寮の風呂場に人が居ないから楽。





「今日も疲れたわね」


「そうだね、でもリルも対人戦上手く出来るようになってきたね」


「まだまだフィアには勝てないけど?」


「私達は獣人だもん。 でも、まだまだリルも成長するから私も負けないように頑張る!」





今日のお風呂は私達二人しか居ないのでのんびり素で話せる。

今日の対人戦の練習はフィアとやってたけど、ここまで獣人と人間に差があるなんて思ってなかったわ。

シアン達はギルドの依頼に向かったんだけどそれでも疲れた表情をしてたのはライアだけだし、獣人って体力あるのね。





「キルクとは仲良くやれてる? あの子はちょっとやんちゃな所あるけど良い子ではあるから」


「うん、大丈夫。 キルクもリルが大好きみたいだから仲良く出来てるよ」





それはよかったわ。

……私が間に合わなかったからラース達が死んでしまった、キルクとピケには申し訳ないことをしたわ。

あの時から五年、一度もキルクとピケに会いに行けなかった。

なのに、キルクは今でも私を好きで居てくれた。


私の大切な家族、ピケは遠くにお嫁に行ったらしいからまだ会えてないけど……会いたいわ。




「私が可愛いから当然よね」


「うんっ」





……フィアは私のことを本当に否定しないわね。

もちろん、私は可愛いから当たり前ではあるんだけど。




「リルは私の大切な人なの。 リルの役に立てるようにもっともっと頑張る」





そこまで言われることはしてないけど、ほんのりと頬を赤らめてるフィアは可愛いとは思う。

他の女と違って苛つかないし、フィアなら私の側に居てもいいわ。





「頑張りなさい。 ……そろそろ誰か来るみたいだから上がりましょう」




頭をぽんぽんと撫でてやれば猫耳を横にねかせていたが私が立ち上がれば、フィアも立ち上がる。

常に気配を探すのは疲れるけど、これも修行だってシアンが言ってたしね。


お風呂から上がればフィアが私の髪を乾かしてくれる。

フィアが風属性だから前に一度頼んだらそれからはやってくれるようになったのよね、自然乾燥だかりは嫌だから助かるわ。



お風呂から上がれば食堂に行きシアン達とご飯を食べる。

入学したばかりの時はセルディア達と食べてたけど、今はフィアやシアン達と食べることが多くなってきた。

何か用事があって食べれない時とかは部屋で自炊してるわ。





「いつも思うがリルディアはそれで足りるのか?」





ご飯を食べているとアルトが心底不思議そうに問いかけてくる。

ぶくぶく太ってしまわないように夜はサラダとおにぎり一つだけだからね。

アルトからしたらこれでは食べた内に入らないのかもしれない。





「うん、リルお腹いっぱい!」





食堂には他にも人がたくさん居るのでにっこりと笑顔を作りながら頷く。

まだ若いから食べても平気かもしれないけど、そんな慢心してたらいけないわ。

太る時は急に太るし、家ではごってりした脂っこいものとか甘ったるいお菓子とか出てたから今からでもダイエットしないと。

可愛い私が太ってるなんて有り得ない。





「食べないと筋肉つかないぞ」





筋肉なんてつけたくないわ。


アルトも最初はツンツンしてたけど、今は普通に話も出来るようになったし仲良くなれたと思う。





「リルはアルトみたいに大食いじゃないの」





ぷんぷんしてるフィアと苦笑いしてるアルト、結構アルトは失言癖が多いみたいでフィアがそれに怒ってる。

それを見て微笑んでるライアと我関せずなシアン。



この日常が続いてほしいと思ってる、……私らしくないかもしれないけどね。




 

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