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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
33/123

デート⑧

 





シアンと入ったお店はちょっとファンシーな感じの可愛いお店だった。

店員に案内され席に座ると何を頼もうか悩む。



日本ほどメニューが豊富にあるわけじゃないけど、この世界の料理も不味くないのよね。

たっぷり調味料があるわけじゃないけど素材の味っての?


まあ、やっぱり日本のが美味しいんだけど。






「私はケーキと紅茶ね」



「俺は紅茶だけでいい」





私が選んだのはイチゴのタルトの様なケーキとアッサムっぽい紅茶。

甘い方が好きだからいつもミルクティーにしてる。






「シアンは料理得意なの? 魔物も調理するって言ってたけど」



「得意と言うわけではない。 依頼中は場合にもよるが街に寄らない時もあるから自ら作っているだけだ」



「えー、街に寄らないなんて私には無理ぃ。 お風呂入らないと気持ち悪いじゃん」






そもそも、私はそんなにギルドの依頼受けるつもりもないしね。

ある程度はやんなきゃいけないけどなるべく早く玉の輿に乗りたいし。


そうしたら、依頼なんてもう受けない。






「風呂がある宿は限られてくるからな。 大きな街ならばまだ宿はあるが、村は殆どないな」



「サバイバル演習だって一日で終わったからまだよかったのに……」



「火魔法があれば体を拭くぐらいなら出来るだろうが」





私は魔力すら持ってないから絶対無理じゃん。

知らない人と依頼受けるつもりもないし。






「一日で終わらない依頼受ける時はシアンに付き合って貰おうかなー。 シアンなら安心出来るしね」






ライアは光だし、フィアとアルトは風だし、わざわざ火をつけるのも量からして何回もやんなきゃいけないから風邪引いちゃう。

シアンなら強いし、魔法も得意みたいだし、私の素も知ってるから楽だしね。






「……」



「もう、無言って何よ。 怒ったの?」





シアンも男なんだから可愛い私と一緒に入れることを嬉しがればいいのに。

ライアにしか興味ないのかもしれないけど。





「……リルディア」



「何よー」





シアンはあまり変わらない表情のまま私をじっと見ている。


……殆ど無表情なんだからちゃんと言葉にしないとわからないじゃん。

ライアはシアンの表情の変化わかるみたいだけど、長年一緒にいるからでしょ。





「……いや……」





いつもハッキリ言ってるシアンが口篭もるなんて珍しい。


……でも、本当にシアンってイケメンよね。

何も話さなくてもただ紅茶飲んでるだけで絵になるわ。


私はイケメンでもお金持ってないとやだけどね。






「リルディアはライアが好きなのか?」



「へ?」





シアンが何か考えている間にケーキを食べていたけど、いきなりの言葉にビックリする。


えー、恋のライバル宣言でもされるの?






 

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