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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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デート⑦

 




「ま、待ちなさいよっ! 急に現れて何邪魔してるの!!」





さっさとお店から出ようとすると先ほどまでシアンを逆ナンしてた女から止められる。

邪魔って、私の台詞なんだけど?

アンタみたいなブスが可愛い私の邪魔をしていいと思ってるの?





「シアンとデートしてるのはリルが先だもん! シアンだってリルとのデート楽しいよねぇ?」





ぎゅっとシアンの腕に抱き付きながらも上目遣いでシアンを見上げる。

その時にこてんっと可愛らしく首をかしげるのも忘れない。


まあ、シアンが答えるとは思ってないけどね。






「……リルディアと一緒に居るのは俺の意思だ。 誰か知らんが勝手に話し掛けてくるのは迷惑だ」





あら、……びっくり。


シアンがそうはっきり言うなんて驚いたわ。

シアンの中で知らない他人より友達のが上ってのはわかっていたけど、はっきり言葉にするなんて珍しいわね。


シアンはどちらかと言えば言葉より行動するタイプだと思ってはいたけど。


はっきり断ることもあるのね。



ビクッと震え言葉を失った女達を無視してシアンは私を引っ張ってお店の外に出る。


珍しい事ではあるけど私を優先する事は当然ね。

だって、私は誰よりも可愛いんだから。






「シアン、どこか美味しいお店知ってる?」



「いや、あまり外食はした事がない」



「いつも家で食べるの? 遊ぶ時も?」



「ライアとは王宮で会ってるし、狩りに出掛けた時は魔物を調理する」






ふーん、シアンって友達が少ないのね。

だから知らない他人より友達のが上なんでしょう。





「じゃあ、適当に見て回りましょうか」




私もあまり街に詳しくはないし、シアンも知らないなら探すしかない。

実際はそんなにお腹空いてないから喫茶店みたいなのがあればいいのだけども。


異世界だけどもご飯は美味しいし、でも米は見たことないのよね。




「……そうするか」



「なら、行きましょう。 いつまでもここに居るのは面倒だわ」





さっきの女達が出てくるかもしれないし。

ちょっと注目されてるからさっさと行くのがいいわ。


ぎゅっとシアンが手を握ってきたので仕方なく恋人繋ぎにししてあげる。


今はデートしてあげてるのだから許してあげるわ。



シアンが歩き出したので私もシアンについて行く。


シアンが何を考えてるのかわからないけど。

暁とは全然違うけど。


嫌じゃないからいいわ。





シアンと適当に歩いているけどお店だけじゃなくてちらほら屋台も見えるわ。

んー、でも日本ではないから衛生管理が大丈夫なのか心配ね。

魔法も魔方陣もあるから科学もそこまで進んでないし。


科学で出来る事でも魔法で出来るかはわからないからね。

まあ、それを言ってたら何も食べれなくなってしまうから気にしすぎるのも駄目ね。


食中毒にならない様にだけ気をつけるしかないわ。

あまり食中毒に詳しいわけではないけど。




「あ、あそこいいんじゃない?」




のんびりシアンと歩いていると可愛らしい外装のお店が見えた。

お店の中にも女が多めだけどお客も居るみたいだし、不味くはないでしょう。




「どこでもいい」



「じゃあ、あそこで決まりね」





シアンはあまり食にも興味ないの?

別に何に興味があるか知りたいわけじゃないけど、それで楽しいのかしら?

ああ、でもライアには興味あるみたいだし、全部に興味ないわけではないのかも。






 

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