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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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サバイバル演習と再会⑪

 


「シアン、行ける?」



ライア的には放置する事が出来ないのか難しそうな表情のままシアンに問いかけてる。


デスドラ壊させる事も考えたけど簡単に罠に引っ掛かったデスドラには無理よね。



「ちょっと様子を見てくる」



ライアの言葉にシアンが頷けばすぐに気配がした方角に向かった。



「それで、リルディアちゃん。 デスドラなんだけど……」



少し言いにくそうにちらりとデスドラを見上げるライア。


……まあ、こんな所他の生徒には見せられないわよね。


下手したらライアを人質に私達がクーデターを狙ってる様にも見えるかもしれないし。




「デスドラ、あんた邪魔だからもう行ってもいいけど?」


『……我ら龍種は勝者をリーダーとし従わなくてはならぬ』


「でかいから邪魔だし」


『な、ならば小さくなれば問題なかろう!』


「なれるの?」


『人間のマナを貰って契約すればな』





……話の内容から考えて、マナって魔力の事よね?



「私、魔力ないもん」




あ、デスドラがしょぼんってしちゃった。


でも、魔力ないのはあの神のせいだし。




「リル……?」


「デスドラが私と契約して居たいって言うんだけど魔力ないから契約出来ないんだよねー」


『俺を差し置いてリルディアと契約するなど許さんぞ、トカゲ』


『犬っころの許可などいらぬ』




またキルクとデスドラが喧嘩始めちゃったし。




「……俺と契約する事は出来るか?」


「シアン」



いつの間にか戻ってきていたシアンがデスドラを見上げて問いかける。


シアンはデスドラと契約したいのかな?




『何故我が貴様の様な男と契約など』


「シアンと契約すれば同じチームだから一緒に居れるけど?」


『よし、契約してやろう』




このデスドラチョロいんだけど。


他のデスドラもチョロいわけ?




「デスドラが契約してくれるって」


『俺もリルディアを守るから契約するぞ!』




いや、キルクは駄目でしょ。


近くに居てくれるのは嬉しいけど契約する人が居なきゃ無理だし。



「キルクも契約したいって」


まあ、キルクがすぐ会える距離にいるのはデスドラよりはるかに嬉しいけど。



「……良かったら私と契約する?」


「いいの?」


「ライウルフがいいって言ったら契約したい。 私、獣人だけど接近戦はちょっと苦手だから」


『うむ、この娘なら良いぞ。 共にリルを守れるからな!』


「キルクは良いって行ってるけど契約ってどうするの?」



魔物と契約出来るのはわかったけど、フィアもシアンも知ってるわけ?


学園に入ってからまだ契約なんて習ってないし。




「契約者の血を魔物に与え、名前を知れば契約出来る」




私が疑問に思ってるのがわかったのか、シアンはそう言いながらも小型のナイフで指先を切り、デスドラに指を差し出す。


デスドラは少し嫌そうにしながらもシアンの指を舐めた。




『我が名はルシリフル、貴様を一時の契約者として認めよう』




デスドラ……ルシリフルは名乗ると肩に乗れそうなくらいに小さくなった。


……あの巨体が手のひらサイズになるなんて異世界は変わってるわね。


デスドラは小さくなったまま私の肩に乗る。




「何でこんなに小さくなれるの?」


『なれるからだ!』




さっぱりわかんない。




「次の休みにギルドに行かないとな」



フィアもキルクとの契約が終わったのか恐る恐るキルクを撫でている。


アルトの言葉からすればギルドに行く必要あるみたいだけど……何で?




「どうして?」


「魔物を使い魔にするには契約した後にギルドで登録しなければいけないんだよ。 使い魔の責任は契約者の責任になるからね」


「ふーん、そうなんだ」




まあ、私には関係ない事だけどね。


魔力がないから一生使い魔なんて縁ないから。




「ディオ先生にも話しておかないとな」


「演習中にデスドラが来たからあっちはてんてこ舞いになってるんじゃない? デスドラも消えたってなったら調査に時間かかるだろうしね」




まあ、学園の授業中にいきなりドラゴンが現れて生徒が怪我でもしたら責任問題よね。


安全確認はちゃんとしてただろうし。


学園には貴族も平民も通ってるけどばったりデスドラに出会ったのはこの国の王子だし。


私にはどうでもいいことだけど。




「じゃあ、一度戻るか」


「多分、演習は中止になるだろうけど」


「仕方ないだろう。 魔方陣があった事も話さなければもしここ以外にもあったら大変な事になるからな」




入ったばかりの一年生だと魔法もろくに覚えてないし、戦闘力にかけるもんね。


もちろん、私なら大丈夫だけどリルディアとしては秘密にしておきたいし。



「じゃあ、帰る?」



キルクも無事にフィアと契約出来たみたいだしね。


……キルクには恨まれても当然だと思ってた。


子供の頃に親を人間に殺されて、弟まで失って、同じ人間である私を恨んでもよかっただろうに。


本当に優しい子。


私の……大切な家族。


くしゃくしゃと少し硬くなった毛を撫でるとキルクも嬉しそうに尻尾を振る。



「うん、帰ろう」



ライアの言葉にみんな一緒に帰路につく。



 

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