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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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サバイバル演習と再会⑧

 




私が放ったブレスはデスドラに当たった。

呆然としてるシアン達には今は興味なく、私はキルクに向き合う。




「キルク……?」




キルクに会うのはラースが死んだ日が最後。

キルクとピケに嫌われるのではないかと怖くて会いに来れなかった。


私はラースを殺した人間と同じ人間なんだから。





『この馬鹿やろう! 急に飛び出してくるな! デスドラは父様でも危険だって言ってた魔物だぞ! デスドラの攻撃がリルディアに当たって怪我じゃすまなかったらどうする! リルディアは弱いんだから大人しくしていろ!』




……何よそれ。





「一年前は私の方が強かったわよ! 一年でラースみたいに大きくなったみたいだけどいい気にならないでよね! キルクなんてラースに比べたらまだまだなんだから!」


『と、父様と比べることはないだろう! それに他の人間が居るのに俺と話してて良いのか? …………俺的にはずっと話して居たいが……』




最初の方は勢い良かったのに後々になってごにょごにょ聞こえないくらいの声で呟くキルク。

いつまで経っても子供ね、……言い合う私も私かもしれないけど。





「だって、家族のが大事だもん」




玉の輿には乗りたい。

だけど、そんな事より私は私の家族が大切。


前の両親や今の両親みたいに血が繋がってる他人じゃなくて私が認めた血の繋がらない家族が。





「ごめんね、キルク」




私はぎゅっとキルクを抱き締めた。




『リルディアのばーか。 俺もピケもリルディアのせいじゃねぇって事ぐらいわかってるよ。 だって、家族だろ?』




キルク……。




その時、ガサッと枯れ葉を踏んだ様な音が聞こえ、振り向いた。

フィアが何か言いたげな表情をしてそこに立っている。


……力を隠してたんだから責められるのも当たり前よ。

フィアの事は嫌いじゃなかったけど仕方ないわ。




「リル…………凄い!」




……はい?




「私、びっくりした!」


「だが、いきなり飛び出すのは危ないぞ。 」




フィアもアルトも何言ってるわけ?




「本当に私ってば駄目……。 デスドラを見た恐怖にリルディアを守るどころか私が足手纏いになった」


「あれ? リルディアって魔力ないんじゃなかったっけ?」





後悔してるフィア、私が魔法を使ったと思って疑問に思ってるアルト。


でも、そこじゃない!!





「2人とも、何も言わないの? 私、騙してたのよ?」




何だか私の方がわけわからなくなりそうだわ。

か弱い振りしてた女がいきなり魔法擬きを使って攻撃して上に一般では凶暴とされるキルクに話し掛けてるのよ。


フィアの立場が私だったら責めてるわよ、騙してたの!!とか。





「魔法が使えないってか?」


「いや、私に魔力がないのは本当よ。 あれは魔法じゃないもの」


「??」





私の言葉に更に疑問符を浮かべてるであろうアルトにはもう気にしない。




「フィア」


「ごめん、リル。 リルが何を言いたいかわからない……」




何故か更に申し訳なさそうにするフィア。


そうね、一言目が責める言葉じゃなかった二人に言うだけ無駄よね。

嘘が嫌いそうなライアとシアンなら……。




 

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