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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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サバイバル演習と再会⑦

 




「フィア、アルト。 リルディアを連れて逃げろ」




固まって動けなくなったであろうフィアとアルトを庇う様にシアンは前に出る。

王子であるライアは庇わなくてもいいのかしらね。




「で、でも……デスドラを2人で相手するなんて無謀……!」


「2人も4人も変わらない。 逃げて教師を呼べ」


「だったら、リルディアだけ逃げてもらって……」


「戦えないリルディアちゃんに1人で行かせるわけにはいかないなよ」




デスドラはこっちを睨み付けているだけで攻撃してこようとはしてない。

私達が束になっても勝てないと判断してるんでしょうけど確かに勝てないわね。


フィアもアルトも真っ青で戦えそうになさそうだし、シアンは強いけど私達を庇いながら戦う事は出来ない、シアンより弱いライアも同じく。

でも、フィアもアルトも2人を置いて逃げる事はしない、シアンとライアを見殺しにするのが嫌なのかな。


あ、でもバリアの使い方次第では私なら倒せるかも、やらないけどね。





『我の食事になれる事を光栄に思うかが良い!』




また大きな鳴き声(私にとってはムカつく言葉だけど)を上げ、こっちに向かって炎のブレスを吐き出す。




「フレイムバリア」




シアンは受付女の魔法を受け止めたバリアを直ぐに張った。





『ゴミの癖に小癪な』


「フィア! アルト!」



いつものシアンでは考えられないくらいの声で二人を呼ぶも先ほどのデスドラのブレスに腰を抜かしてしまったのか座り込んでいる。

フィアの瞳からはポロポロと涙もこぼれていた。




「チッ!」




シアンの魔法により私達は無事だけどずっと守ってばかりも居られないでしょうね。

教師にも報告しなきゃいけないのに、フィアとアルトは動けない。

 



八方塞がりの時、遠くから遠吠えが聞こえた。


だけど、私にはしっかりとその遠吠えの意味がわかったの。

“リルディア!”って……。




デスドラもその遠吠えに気付いたのかブレスを吐くのを止めた。

そして、ガサリと落ち葉を踏みしめた様な音が聞こえた方を見たら……。




「デスドラに続いてライウルフだと」




鋭い牙を持ち、銀色の毛並みにすらりとした身体。

ライウルフ、……私の親友の息子。


私が守れなかった大切な家族!




『トカゲ風情が俺のリルディアに手を出す事は許さない!』


『犬っころか増えただけで何も変わらん』




デスドラがいきなり現れたキルクにブレスを吐こうと口を開く。


駄目! もう、私の大切な家族は失わせない!!




「リルディア!」




デスドラが口を開いた瞬間、私はキルクに向かって走る。

シアンが私を引き止めようとしても、ライアに嫌われたとしても、フィアが泣いていても、アルトが絶望した表情をしていても、私は二度と家族を失いたくないのよ!


私はキルクを庇うように前に出るとデスドラのブレスか放たれる。


私はあの神からどんな魔法も物理攻撃も効かないバリアを貰ったのよ。

こんなブレス怖くないわ。





「プランドル!」



私とキルクを包み込むシャボン玉の様なバリアは放たれたブレスも通さない。

威力を吸収するバリア、そしてこれは受けた威力を放出出来る。


デスドラが私にブレスが効かない事に驚いたのかブレスを吐くのを止めた。




『ば、馬鹿な!』


「リベレ」



私の可愛い家族に攻撃した事を悔いなさい。


私か言葉を放つとシャボン玉は割れ、大きな炎のブレスとなってデスドラに襲いかかる。



 

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