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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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サバイバル演習と再会⑤

 



火事になってはいけないのでちゃんと焚き火を消してから移動を始めた。




「シャイニングトカゲに武器はあまり効かない」


「まだ学園の実習だからいいけどギルドの依頼なら魔法使ったら鱗がボロボロになるから売れないしね」


「まあ、今回は魔法使ってもいいだろう」




ライア達が話してるのを聞きながら歩く。

喉仏辺りにしか武器が効かないのは結構有名なわけ?


私はラースに教えられたけど。




「フィアちゃん、シャイニングトカゲって武器効かないのぉ?」


「うん、そうだよ。 剣術が得意な人なら素材を無駄にしなくて済むんだけど……」




てことは、フィアはそんなに剣術が得意じゃないってことね。

アルトも剣は持ってないみたいだし。




「フィア、リルディアから離れるなよ」


「リルディアちゃんは守るから大丈夫、アルト」




フィアとアルトは仲良いわねー。




「ねえ、フィアちゃん。 リルの事はリルって呼んでもいいよぉ?」




セルディアやクリュスもあだ名で呼ぶし、フィアやアルトなら許せるわ。




「え、……いいの?」




驚いてはいるけど嫌ではなさそうな感じね。

猫耳がぴくぴくと動いてるわ。




「うん! だって、フィアちゃんもアルトくんも大切なお友達だもん」


「……じゃ、じゃあ……リル……」


「なぁに、フィア?」




恥ずかしそうに頬を染めながら私の名前を呼ぶフィアににっこりと笑ってみせる。

ついでに私もちゃん付けを無くして呼んだらフィアは更に嬉しそうに微笑んだ。


……何だかくすぐったいわね。




「リルディアがリルディアでよかった」




私達を見ていたのか安心したような笑みを浮かべたアルトが言った。

意味わかんないけど。




「嘆かわしい事に種族の違いで差別する貴族がまだ多いからね」


「王子であるお前が言っていいのか?」


「王子だからこそ、この国を良くする為に考えないといけないんだよ。 獣人だから、盲魔だから、そんな差別はなくさなければならない」




ライアも色々と考えてるんだね。

次期国王とされてるライアなら当たり前のことかもしれないけど。




「ライア、凄いねぇ! リルもライアのお手伝いするぅ」




王妃になったらそれくらいはしないとね。

ライアに嫌われたら元も子もないし。




「ありがとう」




にっこりと笑ってるライアに私もにっこりと笑ってみせる。

ライアに気に入られれば気に入られる程、私が王妃になる日が近付くわ。


……それにしてもシアンがまた何か言いたそうに私達を見てるけど。

もしかして、シアンって男色なの?


それなら可愛い私を見ても何も思わない理由にも納得がいくわね。

ライアもシアンと常に一緒みたいだから悪い気はしてないのかしら?



シアンがライバルだとは思わなかったわ。




 

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