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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

EXIT―見えない光―

作者: ひーずん

プロローグ


―本当なら、ごく普通の高校生活を送っていたはずなのに―


一週間前

「分かってるって!今日は遅くならないって!じゃあ行ってくるからな!」

そう言って家を後にする。いつもの光景だ。

自転車にまたがり、学校に向かう。7月も半ばで、強い日差しが肌を刺すようだ。

「今日も暑くなりそうだな…」

でもそんな事を言ってる場合でもないのだ。

というのも、今日は盛大に寝坊という失態を起こし、一刻を争うような時間なのだ。

「今日はこっちを通るか」

いつもなら直進する十字路を左折する。

こちらの方が信号もなく、通る人もいない、一方通行ということで正面から車が来る心配もなく飛ばすことができる。

…はずだった。少なくとも今まではそうだった


―あの時、最低限の警戒でもしていれば―


この上り坂を越えてしまえば学校まであと一息だ。

ようやく登りきって、腕時計を見る。

「今日もギリギリセーフだな」

…気を抜いたその時だった。

曲がり角から車が来ていた。進入禁止の自動車だ。

下り坂でスピードに乗っていた自転車は言うことを聞かない。

「うわあああああ!!」

ブレーキも間に合わず、車と衝突した。心なしか、車は止まろうとすらしていなかったようにも見えた。

周囲に走る衝撃音。投げ出される俺。

地面に叩きつけられる。物凄い鈍痛。遠のく意識。倒れてタイヤが空回りしてる自転車。

目の前に革靴のようなものが見えた―

そこで俺の意識は途絶えた。


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