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もも、祖父の家へ
私はあれから3日悩んだ。
ももを田舎の祖父に預けてみたらどうだろうか、と。
しかし、それはつらい選択だった。
私はすぐに、祖父に連絡を入れた。
『あ、お父さん?ももを預かって欲しいの。うん。そうなの。ももの声が戻るまで・・。そう。わかった。今日の午後にでも行く。はい。わかった。』
電話を切ると、ももに言った。
『もも??』
もちろん、返事などない。
『あのね、おじいちゃんの家にお泊りしてみようか。ももだけ。』
ももはなにも反応してくれなかったが、きっとわかってくれたのだろう。
いく準備をし始めた。
私はこれ以上ももを見ていられなくなり、その場を離れて、リビングへ向かった。
あと・・・5時間したら、ももは私からいなくなる。
これで最後の別れではないけれど、とてもつらかった。
どんな状況であろうと、ももは私の大事な娘であることにはかわりはないからだった。