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幸せな日々・・そして離婚
サクラが咲いた。
もう4月だから、当たり前なんだけど、なんだか、新鮮に思えた。
なぜなら・・・・そこには愛する夫と、まだ3歳になったばかりの娘がいたからだった。
3歳になった娘のももは、父親である愁斗のもとへかけていく。
『おとーしゃん!!見て~!!』
小さな手に握られているそれは、4つ葉のクローバーだった。
『おー、すごいじゃないか。運がいいんだな、ももは』
そう言って微笑んでいた。
しかし、そうも幸せは続かなかった。
幸せの糸が切れたのはももが小学校に上がったときだった。
愁斗の会社が破産して、解雇されてしまったのである。
それからというもの、愁斗はヤケ酒を煽り、しまいには私にまで暴力を振るうのだった。
それが原因だろうか、ももは愁斗や私に口を利けなくなってしまった。
きっと、暴力を振るわれる私を見てしまったのだろう。
つらかった。いや、もっとつらいのはももの方かもしれない。
私は、離婚を決意したのである。
明日も読んでくださいね♪




