5話 封印の術
今話から執筆に一部で『AIのべりすと』を使用しています。
翌朝。
アコナイトたちは、屋敷の裏庭にいた。
陽が昇り、朝日が周辺を照らしている。雲一つない快晴で、まことに心地よい日だったが、彼らの顔は緊張している。
それもそのはず、彼らは昨日、謎の触手が生えてきた墓石の前にいるのだ。
今度は、ピンギキュラとドロセラも一緒である。彼女たちはそれぞれ得意の得物である刺突短剣とメイスを持ち、警戒態勢に入っている。
話は昨夜にさかのぼる。
あの戦闘後、アコナイトが帰ってきたとき、2人は少しパニックになった。それもそのはず、少し様子を見に行くと言っただけの彼が、泥だらけの格好で帰ってきたのだから。
アコナイトは、慌てて事の経緯を説明した。
石碑は墓石とみられること。そこから白い触手が生えて襲いかかってきたこと。夢の中でニリンからもらった球が警告を発したことで、何とか初撃から逃げ延びられたこと。
そして、戦闘後に触手は石碑の中に消えたこと。
「というわけです。この石碑は危険と判断しました。恐らく、石碑の中には何かがいる。石碑を破壊してしまえば安全かもしれませんが、それはそれで、中のものが飛び出してくる可能性があります」
「じゃあ、どうするの?」
「石碑を封じます」
「封じる?」
「どうやって?」
姉妹は首をかしげる。無理もない話である。石碑を封印するような道具はぱっと思い浮かばない。
「私は元紺碧薔薇の魔女ですよ? 安心してください。物体封印の魔法も使えます」
アコナイトはそう言いながら、見せびらかすように右手に魔力を集めた。彼の手からは集まった魔力が陽炎のように揺らめいている。
「物体があらゆる変化を一時的に封じる魔法。これをかけられればどんな不思議で不気味な物体でも動けなくなります……。ただし、大技です。封印魔法を発動するには、やや時間が必要です。我が最高の忠臣にして、最愛の乳姉妹よ。私を信じて力を貸していただけませんか?」
「……アコちゃんにそう頼まれたら断れないけど」
「ただ、兄様、前にもそんなこと言って、痛い目にあったような……2年くらい前」
2年前の公爵屋敷襲撃事件の時の悲劇を思い出したドロセラは若干、不安そうな顔になった。あの事件で、アコナイトは一度手痛い敗北を喫している。
「あれは……義弟が予想以上に容赦なかっただけです。戦闘自体は私の方が優勢でしたし……」
「言い訳する辺り、完敗した自覚はあるんだね……」
「ドロセラ、それ以上はお止めなさい。私の古傷が痛む」
忌まわしき記憶を思い出しつつも、アコナイトは作戦説明を続ける。
「夜間戦闘は危険と判断しました。封印は明日の朝、陽が昇り次第に行います。それまでに万が一、触手の襲撃があった場合に備えて、2チームに分かれて2時間ごとに寝ずの番をします。最初は私とフロッガー。その後はドロセラとピンギというバディで行います」
「……アコちゃんの相棒はその駄犬か……」
「兄様。兄様の相棒は正室であるこの私が……」
「嫉妬心は分かりますし嬉しいですが、我慢してください。二人とも、少し疲れているでしょう?今は体力回復を優先してください。それに、フロッガーは、いざとなったら盾にも足代わりにもなります。いいですね? ピンギ、ドロセラ」
「アコ太郎、アタシのこと今盾にするって言った?!」
「言葉の綾ですよ、綾。まぁ、アンデッドは死にませんし、本当に盾にする手もありますが……」
「アコ太郎さぁ。本当に、アセロラさんとギンピギンピさん以外に興味ないんだね」
これはこれで不服そうなフロッガーだが、アコナイトは彼女の抗議を無視し、そう言うと、残りの2人も不服そうにしつつ首を縦に振った。
「日が昇り次第、封印作戦を開始します。もしも触手が出てきたら、私が魔法を発動させるまで、残りの3人には戦闘をお願いします」
「……分かった。でも、もし封印が上手くいかなかった場合はどうするの?その場合は?」
ピンギキュラは、少し不安そうに言うが、アコナイトは余裕綽々といった態度で言葉を続ける。
「その場合でも、戦闘は継続します。先程の戦訓から触手にも、レーザー系の魔法攻撃は効くことが分かっています。もしかしたら、物理攻撃も効くかもしれません……。可能なら討伐。もし、また石碑の中に逃げ込んだ場合は、それこそ好都合。そのまま封印して監禁してしまいましょ」
「……なるほど。シンプルだね。じゃあ、その作戦で行こう」
「兄様、援護は任せてください」
「腕が鳴る!」
その後、何事もなく夜は明け、捕食毒華の面々は石碑の封印作業を開始しようとした。
アコナイトは石碑の前で呪文を唱え始める。
「我と我が中に眠るが紺碧薔薇の魔女の名において命ずる。この場に在るものよ。我が願いを聞き入れよ。我が祈りに応えよ。我が想いに応じよ。我が眼前の敵を封じよ。その力を示せ。今こそその力を解放し、我が意に従い、ここに発動せよ!『物体封印』!」
詠唱が終わると同時に、アコナイトは両手を前に突き出した。すると、彼の目の前にある石碑が淡い光に包まれた。
「よし。後は細かい設定をするだけ。それが終わり、結界が完全に機能するまで、およそ10分かかります。それまでに触手が出てこなければ良いですが……」
「出たとしても、今回は負けないよ!触手だろうが何だろうが食い殺してやる」
フロッガーは既に臨戦態勢に入っており、獣態の姿で警戒を露わにしている。
「頼もしい限り……と言いたいところですが、相手は得体の知れないものです。油断は禁物ですよ」
アコナイトが注意を促そうとしたその時、突然、アコナイトが持っている謎のアイテムの鉄球からけたたましい警告の声が響き渡った。
――警告!警告!危険な生物が接近中です!
「なっ!?本当にあの鉄球から声が!」
「アコちゃん!」
「来ましたね……!各員、戦闘準備!まだ術は完成していません!私は動けません!ピンギ、ドロセラ、フロッガー!頼みましたよ」
「うん。アコちゃんはそこでじっとしてて」
「兄様、安心して!私達に任せて!」
「お願いします。我が最愛の乳姉妹よ」
墓石からはどういう仕組みか、巨大な白い触手が這い出してきた。不意打ち攻撃した昨晩と正反対に、今度は正面から攻撃するつもりらしい。
「自由戦闘開始!各員、全員生きて帰ること!」
「「「了解!」」」
ピンギキュラ「とうとう、こっちでもAIのべりすとを使い出した……」
ドロセラ「制作が効率化出来るのは事実だし、なんならAIのべりすと使って書いた話の方が総合評価高くなってるし……。割りと真面目にポイント10桁台で止まると思ってたから、嬉しい誤算ではあるけど」
ピンギキュラ「弟様の話は、完結ブーストもあるけどね」
ドロセラ「今話で話題に出てた公爵邸襲撃事件に関しても、その弟様の話の拙作『姉が評判最悪な婿から婚約破棄された!なら血の繋がらない弟の僕が貰います!』を参照してね」
ピンギキュラ「本作もコメント、評価、ブックマーク、誤字脱字報告もよろしくね。」
ドロセラ「一応、このままAIのべりすとを執筆に使っていくつもりだから、宗教上の理由でAI使用創作を見れない人はここでブラバしてね」




