夫婦のフリ作戦
「オークキングの次男はマリーを連れ戻しに来たんじゃないのか?」
「どうしましょう、戻りたくありませんわ。ずっとソラ様と一緒にいたいのです。そうだわソラ様、今だけでも夫婦のフリをしてください。そうすれば諦めて帰るでしょうから。」
オークキングの次男からしたら俺は婚約者を寝取った男になるのだろう。一発殴ってやるくらい思ってるだろうな。
でも一緒にいたいとか嬉しいな。マリーがいなくなったらまた一人になってしまう。話相手になってくれて、料理を食べてくれる、そんな日々が続けばいいなと思ってしまうよ。
「マリーが帰りたくないって言うなら。よし!やってみるか。マリーは厨房に隠れててね。できるだけ俺一人で追い返してみるから。」
俺が殴られてる所は見られたくないからな。
「ではオークの姿に戻って厨房に隠れていますわね。何かあったら出て来ますね。あとオークでも着られる服って他にもあります?無ければエプロンでもいいのですけど。」
「エプロンがいいんじゃないか。ここは食堂だし着けてみるか。夫婦でやってる食堂感が出ていいんじゃないのかな?女物はフリフリのエプロンしかないけどいいかな?」
「こんな可愛いエプロンならアレですわね。メロメロにしてさしあげますわ、ソラ様喜んでくれるかしら?」
「えっ?なんだって?」
「いいえ、なんでもないわ。それでは頑張ってくださいね。」
「うん。やれるだけやってみるよ!」
よし!来い!オークキングの次男!
「あら?匂いが増えているわね。パーティーで来たみたいですわね。」
よし!来い!オークキングの次男のパーティー!
正直勝てる気がしないんだが……




