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付与魔術師?


「ちょっとニーヤちゃん?なんか怒ってるの?」


「べつに。」


 街を出てからずっとこの調子なんだけど。俺なにかしたかな?


 それに昨日とは違って微妙な距離があり、くっついていないんだ。


「ソラ君に聞きたいんだけど、このヘアピンとユキちゃんのかんざしって手作りなんだよね?魔道具とかじゃないよね?なんか違和感あるんだけど……」


「やばっ。」


 すっかり忘れてた~。勇者様に怒られる~。


「やばっ、って何かあるの?」


 あるんだよなぁ。


 昔、勇者様に魔鉄をもらった俺は試しにペンダントを作ってみたんだ。

 出来た物を勇者様が鑑定してみると『幸運・微』が付いていた。驚いていたっけ。

 その時は着けた人が幸せになればいいなって思いながら作ったから付いたみたいだ。


 それからは「作った物をプレゼントする時は私が鑑定するから、それから渡しなさい。」って言われてたんだよなぁ。


 俺が魔力を流して作った物には効果が付くみたいなんだ。付与魔術というみたいだがよくわからない。


 あと「成人の儀もやった方がいいよ。」とも言われた。自分の適性を教会で観てもらうやつだ。


「いっ、いや勇者様が言うには少しお守りみたいな効果があるみたいだよ。なんか俺が魔力を流して作ると効果が付くみたいなんだ。成人の儀で適性を観てもらった方がいいって言ってた。」


「さっき教会で観てもらったらよかったのに。」


「忘れてたのもあるけど、無理なんだ。」


「なんで?」


「実はもうお金が無いんだよ。お店買ってお酒と食材買って無くなった。鑑定料十万なんて無理。それに冒険者になる訳じゃないから別にいいかなって。」


「え~、無一文で二人も婚約者作った訳?どうすんのよ?やっていけるの?」


 馬車の音で聞こえなかった。


 やっていけるの?って生活できるの?って事だよね。


「ちょっと聞こえなかったけど、やっていくしかないよ。お客さん来てくれればなんとかなるよね。それよりもニーヤちゃん身体とか大丈夫?ヘアピン着けてから何か変化あったの?」


「身体は大丈夫だけど、心がちょっとね。幸せになったというか、ドキドキするというか。」


 ほっ、良かった~。『幸運・微』だよねそれ。


『魅了・微』とかだったらヤバいでしょう。


 最近抱き付かれる事が多いけど、モテてるのかと思ったら魅了されてました~とか笑えない。


「幸運の効果が付いてるみたいだね。鑑定が出来る人がいたら観てもらったら?俺も詳しくは知らないから。」


「うん、そうする。」


「でも幸運で良かったよ。ニーヤちゃんには幸せになってもらいたいから。」


「ちょっ、急にそんな事言うのは反則だよ。それに、俺が幸せにするって言うのよ。そういうのは。」


 そうなのか?そういうもんか。


「ニーヤちゃんは俺が幸せにするよ。」


「えへへ、ソラ君好き!」


 また腕に抱き付かれたよ。ニーヤちゃんの機嫌が直ったみたいだし良かった。


 もうすぐ拠点だ。それまではくっついていてもいいだろう。


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