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ケモナーサモナー、異世界で奴隷保護をする  作者: 雪羅


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40頁

あれからイルゼさんと俺は一言も話をせず、気まずい空気の中皆が起きるのを待った。

そうしてバルドゥが目を覚まして家から出てくると、


「ヴァ、ヴァルダ様!申し訳ありません!寝坊をしてしまいました!」


外で待っていた俺に気が付いて慌てた様子で謝ってくる。

俺はその様子に、


「あ、あぁ大丈夫だ。だから恰好をどうにかした方が良い」


そう優しく伝えると、バルドゥは自身の姿を見るために視線を下に移す。

そして、


「も、申し訳ありませんッ!!」


バルドゥはそう言って少し離れた自分の家に走って行った。

すると、俺とバルドゥの声に気づいた女性達が起き始めて不安そうにしている。

…生きるためには、何か適当な目標とかあった方が良いのかな?

俺はそう思いつつ、


「これからお前達の事で俺の家族に話す事がある。用意が出来たら付いて来てくれ」


女性達にそう言うと、彼女達は怯えながらも返事をして身嗜みを整える。

俺はその光景を見て、まずはちゃんとした家とか設備が必要だな。

家は平屋の方が良いのか、それとも二階建てが良いのか聞いておくとして、後は何が必要だったりするんだろう?

もし可能なら、畑を作って農作物を育てて欲しいな。

今は人数が少ないから無理かもしれないが、これから奴隷の人達をここに保護をして、もし手伝ってくれるのならお願いしたい。

俺がそう思っている内に女性達が身支度を終えて、それと同時に家に服を着替えに行ったバルドゥも戻ってくると、


「では行こうか」


俺はバルドゥと女性達にそう言って歩き出すと、バルドゥが女性達に大丈夫だと言いながら付いて来る。

俺達はそうして塔の中に入って行くと、


「す、凄い」

「上も天井が見えないし、下もどこまで続いているのか分からないね…」


後ろを歩いている女性達が、塔の中を見てそう話しているのが聞こえる。

何だろう、凄く嬉しいと言うか誇らしい気持ちになる。

この塔を褒められたからだろうな。

俺がそう思っていると、


「これって、落ちたらどうなるんでしょうか?」


女性のそんな質問が聞こえて、俺が答えようとすると、


「それはヴァルダ様の配慮で、地面に落ちる前に魔法でスピードを失ってゆっくりと着地する様になっていますよ」


バルドゥが俺が説明しようとした言葉を先に発する…。

正確には、俺が配慮したと言うよりもゲーム側が配慮したシステムなんだけどな。

最初は高い所から落ちたりしたらダメージを受けるくらいだったんだが、それが自分の家にも反映されていて、あるプレイヤーが凄く高い家を建てて落ちたら一瞬でHPバーが無くなり、死んでしまった事が原因で、家に分類される建物から落ちたら死なない様にそういうシステムが加わったのだ。

そんな事を思い出しながら歩いていると、


「おはようございます。主様」


メヒテアが頭を下げて出迎えてくれる。


「おはようメヒテア。今日も塔の警備、よろしく頼む」


俺がメヒテアにそう言うと、彼女は頷いて俺の後ろに視線を移す。

と言っても、首が少し動いただけで目の様子を見る事は出来ないのだが。


「シェーファとセシリアから聞いていると思うが、彼女達がここでしばらく住む事になった人達だ。今はまだ仮契約状態だからハッキリとは言えないが、警戒する必要は無い」


俺がそう言うと、


「分かりましたヴァルダ様」


メヒテアはそう言って歩き出して俺の横を通り過ぎる。

だが、女性達とは話さないでそのまま奥へと行ってしまった。

その様子に、女性達が少し不安そうな表情をすると、


「大丈夫ですよ。メヒテアは体質の所為で人との接触をしない様にしているだけなので、あんなのいつもの事です。メヒテアが会話するのと言ったら、ヴァルダ様とステータス異常の耐性をしっかり備えている人達だけです。現に、俺も話した事はほとんどないですよ」


バルドゥが女性達にそう言ってフォローをする。

それは仕方がないのだが、ああいう光景を見るとメヒテアにも他の人と会話などをして欲しいと思ってしまう。

俺がそう思っていると、


「申し訳ありませんヴァルダ様、ヴァルダ様がお起きになったのも気づかずに眠り続けていました」


俺の部屋で寝ていたセシリアが塔の上からゆっくりと下りてくる。

相変わらずセシリアは予想以上の登場をするからビックリするな。

俺はそう思いつつ、


「いや、セシリアは普段から頑張らせ過ぎていると思っている。寝坊くらいしても怒る事なんてしない。むしろいつもすまないな」


セシリアにそう言うと少し顔を伏せて、


「勿体無いお言葉、ありがとうございます」


そう言ってきた。

こう思うと、ゲームとしてこの塔にいた時はそんな大層な設定なんて無かった様な物だったが、その設定がこの世界に来てしまってから活かされてしまっている。

そう考えると、1人のキャラに沢山の仕事内容を設定してしまった。

もっとそれぞれが休める様に割り振ったりするのを考えよう。

いや、それか契約している仲でもリーダー的な立場のシェーファに任せた方が適任かもしれないな。

俺がそう思っていると、


「ヴァルダ様、島の移動が完了しました。地上38階の一室からベランダに出れば女性達をよく見えるように立たせる事が出来ると思います」


セシリアがそう言ってくれる。

俺達はセシリアのその言葉を聞いて移動を開始した。

そしてセシリアに案内されて到着したベランダに出ると、そこには俺が今まで作り上げてきたこの塔の周りに存在する全ての島が集まっていた。

すると、


「ヴァルダ様、どうぞ」


シェーファが俺の前に何やら小さな魔法陣を放ってくる。

その魔法陣が俺の口元に移動すると、俺の少し前で停止をする。

…「UFO」でもこんなモノは無かったが、これは一体何なんだ?

俺がそう思っていると、周りにいたセシリアやシェーファが女性達に身振り手振りで合図を送って移動をしてもらっている。

何で普通に声を出して指示を出さないんだ?

俺はそう思った瞬間、この目の前にある小さい魔法陣の存在で他の者が声を出せない事を察した。

そして俺は口を開いて……。


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