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プロローグ

1日おきの更新になります。

次の更新は3月16日です。

なかなか話が進まないと思いますが、長い目で見て頂けるとありがたいです。


踏み締めている地面も、周りに見える背景も全てが闇に覆われている。

そんな空間で、


「…………………」

「次、全体に99%ダメージとランダム状態異常の攻撃!俺が請け負うから攻撃任せた!」

「相変わらず記憶力良いな!」



剣を構えている鎧を纏った男と、杖を持った軽装備の男がそう言い合う。

そんな2人の男と剣を交えているもう1人の、周りの闇の空間をも超える闇を纏ったモノは、ただ黙って一言も口を開く事なく攻撃を繰り出す。


「ソーンウォール!」


杖を構えた男が防御魔法を発動させると、敵対している闇を超えるモノはただ腕を伸ばして攻撃を発動する!

内側に鋭い剣が付いている壁、防御魔法のソーンウォールが2人の男の前に出現すると、衝撃波が一瞬で襲ってくる。

少しでも杖の男が防御魔法を発動するのが遅れていれば、闇を超えるモノの攻撃で2人共ダメージを受けていたであろう。

だが、


「うへぇ、麻痺かよ」

「助かったヴァルダ!一気に行くぜ!」


全体攻撃の全てを請け負う防御魔法を発動した男が怠そうな声でそう言いながら、アイテム欄から受けたダメージを回復するための回復薬を取り出して使用をする。

その間にダメージを受けなかった剣を構えた男が走りながら地に膝を付けて回復している男にそう言い、敵に向かってスキルを発動しようとスキル発動前の構えをしながら走る。

そして、


「オーバーストライク!」


自身のHPを代償に攻撃力を特化させ、最後のスキルを使用する!


「ノヴァ・エンドォォォッ!!」


一振り。

その一振りが星を破壊する程の威力を誇る。

そんな一撃を正面から受けた闇を超えるモノは、叫び声も上げずにただ立ち尽くす。

しかし、


『クエスト完了』


そんな迫力も無い光景が、この目の前の相手を倒してクエストが終了した事の合図である。

周りの光景も変わらず、システム的に転移するまでこの異変も無い空間に居続ける。


「それにしても、いい加減この空間にも飽きてきたな」


そんな転移するまでの時間の間に、剣を鞘に仕舞った男がキョロキョをしながらそう言うと、


「大体200回くらい倒しましたからね。…これでやっと素材が集まりましたよ。手伝ってくれてありがとうございます戦鬼さん」


杖を手に持ってゆっくりと剣を持つ男に近寄りながらそう言い、アイテム欄を開いて今回のクエストの報酬で手に入る武器の素材の数を確認する。

すると、


「手伝いは別に良いんだけどよ。召喚士サモナーで行けばもっと早く素材集められたんじゃないか?」


剣を腰に差した男が、少し考える様にそう言う。

その言葉を聞いた杖を持った男は苦笑して、


召喚士サモナーで行くと、あのヒトもめっちゃ強い敵を召喚するんですよ。難易度は一気に跳ね上がりますね」


そう言うと、彼は未だに消滅する事も動く事も無い、まるで風景を融合してしまったかの様な難敵を見る。


「それにしても、本当にこの相手は何も表情とか動かないな。声優とかもケチったんじゃないか?技名とか、やられた時の叫び声も出さないしな」


そう言って浅くため息をつく。


「そういう設定の敵だった可能性もありますよ。今までで一番と言って良い程強かったんですから。無言キャラは強い…みたいな?」


杖を仕舞って手ぶらになった男がそう言うと、


『帰還します』


目の前に文字が表れてクエストを受けた時の集会所に転移が始まる。

その瞬間、


「謌代?螟悶↑繧狗・槭???邇九?√い繧カ繝医?繧ケ縺ョ諱ッ蟄舌ル繝」繝ォ繝ゥ繝医?繝??縲ゆココ縺ョ蟄舌h縲∬イエ讒倥↓髢?繧定ィ励◎縺??」


今まで聞いた事も無かった声か音かも判別できないモノが聞こえて、


「え?」


ヴァルダと呼ばれていた男が、闇に立ち尽くすヒトを見る。

そこには、























誰もいない。





読んで下さった皆様、ありがとうございます!

評価や感想、ブックマークをして下さるととても嬉しいです。

誤字脱字がありましたら、感想などで報告して下さると助かります。

改めて、今作をよろしくお願いします。

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