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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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取り戻せアンケート! 8

「……構わないけど、我からも一つ条件があるんだ」


「何かな?」


「天界から何人か、職員を応援として寄越してほしい。そうすれば我の仕事が増えることもないから、安心して引きこもれるよ」


「合い分かった。オリュンポス十二神の同意を即座に取り付け、冥界王の引き籠りを援助しよう」


「ありがとう……!」


 熱い抱擁を交わす男子二名。

 反対に、それぞれの妻は反応が異なっている。ペルセポネはいつも通り笑みを浮かべ、仕方ないですねえ、と納得。ヘラは憤懣やるかたない表情で兄弟を睨んでいる。


「ちっ! んなもんアタシが許さないわよ! でもとにかく、にアンケートの結果だけ見せなさーい!」


「あっ……」


 二柱を突き飛ばし再びゼウスのマウントポジションを取るヘラ。抵抗しようとする夫を一撃で黙らせ、アンケート用紙を奪う。

 集計結果を記した紙があるわけでもないようで、ヘラは自身での集計を開始した。


「なんだか、ヒドイことになってきましたね」


「だね……ていうかゼウス、大丈夫?」


「おおう、問題ない。頭がクラクラするし痛みが治まらんし目は両方開かんが……まったく問題ない。神じゃから」


「いくらなんでも無茶があると思います」


 だよねえ、と頷くハーデスの向こう。


「何ですって……!?」


 あっという間に集計を終えたヘラが、頭を抱えてくの字に折れている。


「アタシが、ビリだなんて――」

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