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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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取り戻せアンケート! 7

「にしても貴様、なぜ天界に来た? 二度と来てやるもんかー! と冥界へ行く前に言っておったではないか」


「こ、今回は特例だよ。ウチでとったアンケートの紙が、こっちの女神に盗まれたの」


「……それはもしや、これのことか?」


 言いつつ、ゼウスは懐から分厚い紙の束を取り出した。

 表には、三女神のくだらない喧嘩に対するアンケート、と記されている。


「な、何でゼウスが?」


「いやな、預かってくれとアプロディテに頼まれたのだ。冥界の者たちとヘラに渡しては駄目ですー、と」


「え、じゃあ返す気なかったりする?」


「無論」


 これは困った。

 ヘラはせめて内容だけでも確認しようとしているが、ゼウスは上手く避けている。一度約束した手前、最後まで守り通そうというつもりらしい。


「……どうしても返してほしいか?」


「う、うん」


「では、条件を一つ出そう。それを守りさえすれば、ワシも今回は譲る」


「わ、分かったよ。――で?」


 うむ、とゼウスは一息。着ている長衣の中に、アンケート用紙を一旦しまう。

 そして。


「ペルセポネと共に、今後も冥界に引きこもってくれんか?」


 破格の条件を、出してくれた。

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