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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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取り戻せアンケート! 4

「うおっ、眩しっ!」


 天界を満たす光に、ケルベロスは驚くばかり。

 一行はヘラを先頭に進んでいく。笑顔なのはペルセポネただ一人。

 ハーデスは歩いてこそいるものの、黒々としたオーラをまとって俯いていた。彼にとって好都合な味方など、誰一人存在していないらしい。


「……っていうか、我まで一緒に来る必要があったのかな? アンケート用紙を取り戻すだけなら、他の人でも、ね?」


「アンタ、冥界から物が盗まれたのよ? ちょっとは恥ずかしく思わないわけ?」


「いや、我はこのアンケート自体どうでも――痛い痛い、痛いって! そんなに腕引っ張らないでよ!」


「じゃあキビキビ歩きなさい。……ってか、ここからはもう、ペルセポネに任せても良さそうね。逃げようったって逃げらんないだろうし」


「ええ、お任せください!」


 先頭に立ってハーデスを引っ張っていたヘラは、手を離すと歩く速度を上げ始めた。

 ストレス塗れの女神から解放され、安堵の息を零すハーデス。ペルセポネが隣へ並ぶころには、すっかり表情も和らいでいた。


「旦那様、どうですか? 久々の天界は」


「日差しが強い……我の白いお肌が焼けちゃうよ」

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