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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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取り戻せアンケート! 3

「い、嫌だよ天界なんて! ゼウスがいるじゃないか!」


「ゼウスはいま出かけてるっつーの! アンタを咎める奴なんていないから、行くわよ!」


「え!? 行く方向で決定!?」


「当たり前でしょ! 反対するやつなんていないわよ!」


 ジロリ、と周囲を睨みつけるヘラ。

 怯えているのはハーデス、ケルベロスの両名だけだった。ペルセポネは満面の笑みで頷き、アイアコスはそしらぬ顔をするばかり。

 勝負あった。


「よっしゃあ! さあ行くわよ! オリュンポス十二神の居城、天界に!」


「そ、そんな殺生な! セポネ止めてー!」


「嫌です」


「うわああぁぁああ!」


 高笑いするヘラと共に、引き摺られていく冥界王。


「ま、運の尽きというやつですね」


 そんなアイアコスの一言が、むなしく部屋に響くのだった。

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