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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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取り戻せアンケート! 2

「ええい、この際一位が誰かはどうでもいいわ。問題は私とアプロディテ、勝者がどっちかってことよ」


「こだわるねえ……って、ヘラはどういう立場でアンケートに入っているの?」


「仲裁に決まってるじゃない」


「――」


 私情混みまくりの仲裁になる予感しかしない。

 そんな無言の抗議を無視して、対策会議は続行する。


「まずはアプロディテの行き先を探るのが重要ね。アタシとしては逃亡先に天界を推すんだけど、アンタらは?」


「んー、我も天界はありえると思う」


「私もです!」


「……」


 アイアコスはだんまり。まあ、同意とみていいだろう。

 ヘラを警戒するあまり部屋の隅にいるケルベロスも、通常の三倍ぐらいは頷いている。頭三つだし。


「仕方ないわね、ここは天界に出向くしかない!」


「えー!」


 否定意見を露わにしたのは、無論のことハーデスだった。

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