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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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こっち来ないでください! 7

「ま、まあその辺りは気にしないでください。私達の方も、ずいぶんと昔の話ですから」


「そうだね……って、アイアコス。一つ相談に乗ってくれないかな?」


「はい?」


「実は――」


 かくかくしかじか。

 実際にそう言ったわけではないけれど、とにかくハーデスは現状のトラブルを報告する。


「……なるほど。そこで神々の調停にも連れ出される私が、判断を下せば良いのですね?」


「そうなんだよ。出来ればみんな納得させたいんだけど……」


「お言葉ですが、我が王よ」


「な、何?」


 アイアコスはやけに真剣な表情だ。いいですか、と短く前置きして、


「全員が幸せになれる判決など、存在しません」


「そ、それは……」


「必ず誰かの恨みを買います。ましてや神々の争いとなれば当然のこと。……その覚悟はおありですか?」


「う、う、うん、あるよ」


 第三者が聞けば不安しかない。

 しかしアイアコスは納得して、静かに自分の世界へと入りこむ。

 誰もが見守る中、静寂だけが流れていった。


「――ま、誰がどう考えてもアドニス君が悪いですね」

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