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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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こっち来ないでください! 6

 直後に溜め息を零したのはアイアコスだった。生前を思い出しているのか、その顔には怒りがにじみ出ている。


「アイアコスはやっぱり、ヘラのことが嫌いなの?」


「好きにはなれませんね。私の民は、あの女神によって殺されました。それもただ殺されるだけではなく、少しずつ少しずつ追い詰められていったのです。簡単には許せません」


「だよねえ」


 餓死。

 ヘラはアイアコスの出生から彼を憎み、彼が統べる島に無数の毒蛇を向かわせる。

 これによって島の川は、疫病が蔓延する毒の水に。さらにヘラは追い打ちをかけ、猛烈な日照りによって島の環境を乱しに乱した。


「我が民は、渇きと飢えに苦しみました。しかし川から水を汲もうにも、ヘラ様が放った毒蛇によって汚染されて……仕方なく、酒を飲むことにしたんです」


「……でもお酒って、利尿作用があるから体の水分無くしやすいんじゃなかったっけ? アルコールがどうとか」


「まあ、確かに」


 逆効果でしたとさ。

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