表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
59/79

こっち来ないでください! 3

「だ、旦那様が外に! やったぁ!」


「こらぁ! アタシから逃げんじゃねえわよ!」


 それでも構わず、ハーデスは走る。ケルベロスも一緒だ。

 ハーデスは自分の足できちんと走っている。愛犬の背中に乗ることも選択肢の一つだろうに、何故かその方法は選ばなかった。


「……俺に乗らないんスか?」


「い、いや、それは動物虐待かと思って」


「珍しくハーデス様からまともな台詞が出たッスね」


「そ、そう? って、仲良く話してるじゃ場合じゃないよ!」


 後方。怒号を上げて、猛烈なスピードで追いかけてくる影がある。

 ヘラだ。


「ごるああぁぁああ! 逃げてんじゃねえわよ! あとそこの犬! 捕まってアタシのペットになりなさい!」


「い、嫌ッスよ!」


 ケルベロスはハーデスを咥えると、無理やり自分の背中に乗せる。

 風を切るように走る、三つ頭の犬。趨勢すうせいは一気にハーデスへと傾いて――


「待てっつーの!」


「ちょ、ちょっと!? どうしてケルベロスより速いのさ!?」


「母の力よ!」


 わけ分からん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ