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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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迷惑千万な女神たち 6

「わ、我的にはご遠慮願いたいです……」


「えー、どうして? 冥界で暮らせば、死を恐れる必要はないでしょ? だから冥界でも一番綺麗なエリュシオンに、まとめて移住しようと思うの! 名案でしょー?」


「いやまったく」


 そもそも殺される側にすれば、迷惑なだけのような気がするが。

 しかしアプロディテは引く気配がない。自分の案をよっぽど気に入っているようだ。


「旦那様、私は絶対に反対ですからね。アプロディテ様は、トラブルを持ち込むことにしか能がないんですから」


「ちょっとペルセポネちゃーん? どうしてヒドイこと言うの?」


「事実を述べただけです」


 まったく、と嘆息交じりに、ペルセポネは美の女神を非難する。


「貴女は以前もそうでした。私の可愛い可愛いアドニス君のときだって……」


「どうしてー? あの子は、私が母親のようなものよー?」


「育ての親は私ですっ!」


 ハーデスの目を押さえたまま、ペルセポネはしかと言い切った。

 アドニスとは、ギリシャ神話でも一番の美少年と呼ばれる男性のこと。アプロディテは美しい彼に一目惚れし、その養育をペルセポネに託したという経緯がある。


 問題だったのは、このアドニスをペルセポネが気に入ってしまったということだ。

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