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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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迷惑千万な女神たち 5

「ぶー、ひどくない? 神様に人間の法則を当てはめるなんてー!」


「い、いや、だったらどうして運転免許取ったのさ……」


「だって乗り方が分からないと困るでしょー?」


 それはまあ、そうですけど。

 正論っぽいことを言われて、ハーデスはどう答えたものか迷っていた。

 しかしここでアプロディテを説き伏せれば、先ほどの妙な事件も止まるんだろう。面倒事を避けたい冥界王としては、食い下がること大切だった。


「あ、アプロディテさん? あのですね、不用意に人を殺されると、我は迷惑っていうか……」


「露骨に媚売ってますね」


「まあハーデス様ッスから」


「おお、素晴らしい説得力です」


 変な意味で、人望があるというべきか。

 ハーデスは冷や汗を流しながら、アプロディテの反応を待っている。ほんのりと顔を赤くしているのは、女神が持つ魅了の力に引っ掛かっているからだろう。

 危機感を露わにしたのは、必然的にペルセポネだった。


「いけません旦那様! 目隠ししましょう、目隠し!」


「め、目隠しって……ちょっとセポネさん!? 当たってる! 当たってるんですけど!?」


「ふふ、ナニがですか?」


「そ、それは……」


 純情ボーイには、答えることなんで出来なさそうだ。

 ともあれ、話は再び進み始める。背後から嫁が密着しているハーデスは、それどころじゃなさそうだけど。


「え、えーっとさ! アプロディテはどうして事故を起こしたりしてるのかな!?」


「ふふん、それはねー? 私の気に入った子たちと、冥界で生活するためなのー!」

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