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冥界王だって働きたくないでござる! ~ハーデス様の素敵な引き籠りライフ~  作者: 軌跡
第三章 女神に公共のルールを求めてはいけない
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迷惑千万な女神たち 4

「あ、ご、ごめん。つい……」


「むう、ここは私の魅力を再確認してもらうしかありませんね。さあ旦那様、私のオッパ――」


「早く話進めたらどうッスか?」


 収集がつかなくなる前に。

 アプロディテを除く二人は納得し、仲良く隣に並ぶ。

 肝心の訪問者は、まだペルセポネから聞いた指摘を実践している最中だった。


「あらあら、どうしたの二人とも。真剣な顔をして」


「部屋の主人がどっちだが分からなくなる台詞だね……アプロディテ、我に聞きたいことがあるんじゃなかったの?」


「あ、そうなのよー。……こっちに最近、美少年がやってきてない? 日本人なんだけど」


「――」


 嫌な予感しかしない。

 ともあれそんな報告は聞いていない――もとい聞く気がなかったハーデスは、アプロディテに見ていない旨を伝える。


「おかしいわねえ。ちゃんとねたと思ったのに……」


「あ、あの!? 我、凄く聞き捨てならないことを聞いたよ!?」


「奇遇ですね。私もです……」


 向けられる非難の目。

 アプロディテはわざとらしく頬を膨らませると、胸元から一枚のカードらしき物を取り出した。


「失礼ねー。私はちゃんと、地上で運転免許を取ったのよ? これがあれば、車を運転してもいいのよね? ――他人のを盗んだとしても」


「駄目だよっ!」


 満場一致の否決だった。

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