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兄に勝る弟などいないっ! 9

「もう、仕方ないですねえ、旦那様は。やっぱりお仕事は他の人に任せましょう!」


「任せてる、といえば大半任せるかな……すでに」


「ですよねえー」


 よしよし、と息子を可愛がるように、ハーデスの頭を撫でるペルセポネ。

 そのやり取りを見て、呆れかえっているのはアレスとヘパイストスだった。そういえば彼らは当初の目的を果たしてないが、どうなんだろう?


「……なあ兄貴、帰ろうぜ。グダグダになってきだ」


「そうだね……僕も妹の武具、修理しないといけないし」


「あ、じゃあ俺のも頼むわ。この前ぶっ壊れちまってさあ」


「君は扱いが乱暴だからそうなるんだよ! ……まあ、今回は引き受けるから。あとで僕の工房に持ってきてくれ」


「お、話が分かるじゃねえか!」


 などと、案外と仲が良さそうにやり取りするゼウスの子ら。

 ハーデスは去っていく二人に気付いた様子がない。甘やかしてくれるペルセポネに身を委ねて、充実した食後を過ごしている。


「はあ、本当に冥界の仕事って嫌だな……若いころの我を叱りたい気分だよ。よく考えろ、って」


「でも旦那様、若いころは格好いい方でしたよ? 活き活きとしてるのは、とってもイイことだと思います!」

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