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兄に勝る弟などいないっ! 2

「はっ、こいつの言うことに耳を貸す必要はねえぜ、伯父貴。アプロディテと釣り合うのは俺ぐらいなもんさ。軍神であるこの俺がな」


「う、うーん」


 やっぱり、面倒な話題だった。

 困ったハーデスはペルセポネを一瞥いちべつするが、彼女は我関せずでクロノスと雑談している。……父と仲が良いのは結構だが、夫の危機にも手をかしてほしい。


「ふん、軍神だと? バカなことを言うんじゃない。お前はアテナにまったく歯が立たないうえ、それを理由に父上へ泣きついたそうじゃないか。情けないにも程がある」


「ああ? 兄貴みてえな堅物に言われたかねえぜ。アンタだって、そのアテナと不倫未遂したじゃねえかよ?」


「……そ、それについては反省している。妹にもあとで謝ったさ」


 寝耳に水といったところか、意気消沈するヘパイストス。確かに彼も、他人の不倫をとやかく言えるものではない。

 しかしまあ、未遂で済んだのだから罪は軽いだろう。紆余曲折あって出来た子供も、彼の妹であるアテナはきちんと育て上げているし。


「だいたいアレス、君の言い分は的外れだ。軍神であるから釣り合うというのなら、僕はなんだ? 君と戦って勝利した僕は」


「うっ」


 カウンターとばかりに、ヘパイストスは自分の成果を主張する。

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