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来ちゃったよ!? 5

 どうぞー、とペルセポネに許可されて入ってきたのは、真面目そうな一人の美丈夫だった。

 ハーデスと視線が合うなり、彼は深々と頭を下げる。……これがあのゼウスの息子だなんて、事実を知らない者からは到底信じられないだろう。


「伯父上、お久しぶりで御座います。ペルセポネ様も」


「う、うん、久しぶりだね、アイアコス君」


 と言いつつ、ハーデスは見るからに怯えている。冷や汗を流し、今にも部屋のすみで布団に丸まりそうな惰弱だじゃくっぷり。とても冥界の王には見えない。


「伯父上、ペルセポネ様が季節外れにいらした時点で、お分かりかと思いますが……冥界に訪れる死者の数が増えております。裁判官だけでは裁ききれません」


「だ、だったら、先にセポネを返すのが先じゃない? デメテルだって仕事するだろうし」


「ですがペルセポネ様は、伯父上を想って冥界を訪れたのです。それに伯父上の仕事ぶりを見れば、惚れ直すに違いありません」


「で、でもセポネは、そんな必要ないぐらいに我を、そのう」


 好きなんじゃないかな? と小声で告げるハーデス。どうも恥かしいらしい。

 それでもペルセポネは喜んいてで、アイアコスは真剣な顔立ちのまま彼を見ている。


「――分かりました」


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