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来ちゃったよ!? 3
ペルセポネはムッとした表情で、ハーデスの前に腰を降ろす。
「旦那様、人間界のことなんて気にしないでください。どうせ働かないんですから」
「うぐっ」
「あー、だったら私ー、旦那様のカッコいいところ見たら、天界に帰っちゃおう、かな?」
わざとらしい言葉使いで、ペルセポネは夫に色目を向ける。
これはさすがのハーデスも無視できないらしい。思春期の少年さながらに顔を赤らめて、妻から目を逸らしている。
「い、嫌だからねっ、我。あと千年はゲーム三昧って決めてるんだ」
「あ、飽きそうな気がするけど……でも旦那様? 私が戻らないと、お母様はずっと地上を冬にしておくと思いますよ? そうしたら死者の数、増えちゃうんじゃないですか?」
「さ、裁判官の三人が頑張ってくれるさ。みんな優秀だからね」
「へー、アイアコス様はさっき、ちょっと限界ですかね、って言ってましたよ?」
「ぐはっ」
今度もまた手ひどい指摘だった。というかペルセポネを止めろ、アイアコスよ。