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**第十一話──先を読む者、支援の精髄**

 生後十二ヶ月──

 ワシの赤子生活もついに一年の節目を迎え、さらなる支援者としての進化が求められる時が来た。


「……支援とは、単なる補助ではない。“先読み”こそが鍵じゃ」


 仲間の動き、状況の流れ、必要となるタイミング──

 このすべてを把握し、最適な瞬間に動く者こそが真の支援者となる。


 ならばワシが習得すべきは、“先読みの支援”。

 それを試す時が来たのじゃ。


 * * *


 ワシはある日、祖母上の行動を観察した。


 午後の時間──祖母上はいつも窓際で編み物をしている。

 しかし、ワシはその編み針の動きを見つめるうちに、ひとつのことに気づいた。


「……祖母上、もうすぐ糸が切れるな?」


 編み物の最後のひと編み。

 ワシはその予測をもとに、事前に祖母上がいつも使う糸を用意しておく。


 ──そして数分後、祖母上がまさに「糸がなくなった」と呟いた瞬間。


 ワシは静かに糸を祖母上の手元へ差し出した。


「まぁ! トク、これ……?」


 祖母上の目が驚きと感動で輝く。

 ワシはただ、満足げに頷いた。


「ホッホッホ……これこそ、“先読みの支援”よのう」


 仲間が求める前に、必要なものを準備する。

 状況を把握し、最適な補助を送る。

 それこそが支援者たる者の真髄なのじゃ!


 * * *


 その夜、ワシのステータス画面に新たな称号が刻まれた。


 **【称号獲得:未来を読む影】**

 効果:予測精度+12%、支援行動時の判断速度+10%


「ふむ……これでワシは、真なる支援者への一歩を踏み出したのじゃな」


 次なる挑戦は、“支援の応用”。

 仲間と連携し、より複雑な状況下で支援を発揮する。


 ──異世界赤子伝説、先を読む支援者としてさらなる進化へと進む!

 影の力は、着々と完成しつつあるのじゃ。

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