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14:開戦前夜

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason3ー余燼(よじん)が燻る編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。


エッセイもその他カテゴリーのエッセイにて投稿中です!

この行軍で先陣を切っていたアンドロイド達のEBS部隊は先遣隊として本体よりも一足先にドナウ河畔の街ルーセに到着していた。ルーマニアに向かって川沿いにロボットを30体並べており、本体が到着するのを待っているようである。


この未来型バトルスーツは身長が15mとフィーメイル達のものと同じ大きさである。そして全てガンブラックの艶消し塗装がされており、デザインは全て同じではあるのだが、両方の二の腕にタイプ別の認識ラインがイエローで着色されている。そして左肩には認識番号が入っているのだ。デザインは宇宙人を思わせるような頭部が小さな逆三角形の流線形のバランスで、デザインはメイルのイメージから来るのかやたら胸板が厚くがっしりとした上半身になり、ウェストが少しスリムにて脚部はまたがっしりとした感じとなり全体的にあまり突起部分がないのだ。


そして今アンドロイド達はレーダーにて索敵中である。ガルシア達の部隊はステルス塗装のため索敵されておらず、またレーザーキャノンタンクも納品前であるため、彼らのレーダーには敵というものが映っていない状態であった。


アンドロイド部隊のリーダーはマスターと呼ばれている。部隊を率いるのはマスター・ミカエルだ。彼の部隊の生き残りは30体構成で、ABCDEの5タイプのアンドロイドで構成されているのだ。


Aタイプ:ロングソードタイプ   6体

Bタイプ:レーザーガンタイプ   6体

Cタイプ:マシンガンタイプ    6体

Dタイプ:アックスタイプ     6体

Eタイプ:両槍タイプ       6体

なので、アンドロイドの個体名は、その記号をとってミカエルグループのM、

タイプ別のB 、Bタイプは6体あるので1−6の間の2番目であれば2となり

個体認識名はM-B2となるのだ。マスター格のAndroidには人格も付与されているのだが、認識番号のみの個体は戦闘ミッションのみがインプットされ個性はない戦闘ロボットに近い存在となっている。


すでにクリミア半島のバトルでマスター・ミカエルの一個小隊の50体中20体が破壊されてしまったため残りは彼を含めると31体である。そもそも未来世界でのエリック提督の宇宙奪還作戦が始まった時に、まずメイルのスペースシップが彼女らの不意打ちを喰らい破壊されてしまった。そのウォーニングを受けて同時刻にムーンベースにいたミカエルは彼のブレインコンピュータでのシミュレーションを行った結果、このまま行くとメイル全滅の予告がされていたのだった。


急遽彼はメイルアンドロイドという種の存続を最優先にする行動に変更し、まずメイルが1台保有しているタイムマシーンカプセルにて、一度インプット済み、つまりその未来世界から過去に送り込んだ実績がある時代にタイプトリップすることを決めた。まずは彼自身がマニュアル操作で1時間前に単身でタイプトリップをし、その1時間前の時空間にて彼の部隊を1人づつここの時代にタイムトリップさせて、自分自身と合計50体の部下を送り込んだのであった。


そして、マスター・ミカエルがこの時代をリサーチしていると、メイルの敵それも宿敵であるエンハウンストのソフィアとジュリアが存在していることがわかったのであった。つまり彼らの未来社会では彼女らの遺伝子を組むフィーメールアンドロイドが現れて、そのせいでメイルが絶命するという流れになったわけであり、元々の彼女らをこの時代で抹殺してしまえば未来も変わるのだというわけだ。


そのためミカエルは国が不安定であり一番隙入る余地があるアラブ連合に白羽の矢を当ててリーダー洗脳という名の懐柔を秘密裏に行ってきたのだった。その結果アラブ連合の資金で未来から持ってきたデータを使用し、ソフィアがやったように未来型バトルスーツを製造したのだった。そして、これが、『彼が蹂躙した国家を従えて宣戦布告し、対戦するであろう正義の味方“BLANC TWINS”を返り討ちにする作戦』となったのであった。


『スロバキアの対戦用兵器がレーダーでは見当たらないな・・・我々に気がついていないのか? それとも戦争を避けようとしているのか?』と逆に困惑しており、ミカエルとしては敵の真意が不明で出方がわからないと言った状況であった。彼の部隊の30体でこの先にあるブカレストは簡単に攻略可能であると踏んでいるのだが、後続の本体を待ってこのドナウ川を無地渡らせるというミッションもあったのだ。


もし、このタイミングでミカエル部隊にブカレストが急襲されていたならば、兵器を持たないスロバキアのヴラディミル王子は抵抗ができなかったであろう。しかしながら幸いミカエルの律儀さが仇となったようで、本体を待っている間に秘密裏にステルス機体である日本のジェットカーゴが到着し念願のレーザーキャノンタンク30台が納車となったのだった。ヴラディミルは早速そのタンクの試乗をしながら、まずはフォーメーションとしてあたかもブカレストの防御をしているかのように配置したのである。これで誘い水作戦の配置が完了した。


どこからともなく索敵レーダーに現れたレーザーキャノンタンクを発見したミカエルは、『ついに現れたな!それしきの防御では我らがバトルスーツ部隊をさまたげようとは!浅はかな奴らめ!』と逆にやっと敵の動きがわかり安心した様子であった。『本体が到着したら、まずはそいつらを血祭りにあげてブカレストを軽く占領しよう』となめた気持ちであった。


その頃、ガルシア部隊は筏の下になりながら索敵されずにドナウ川沿いの敵部隊を急襲できる位置まで駒を進めていた。


この日の夕刻にやっとアラブ連合本体の大部隊が町に到着した。そして、明日の攻撃に備えてまずはこのルーセを掌握し旅籠屋も占領しての決起集会を行っている。ついに明日の朝に決行となるのであろう!


ブラン城にて様子を伺っていたジュリア達は敵部隊到着の連絡を受け、6体で30体を倒すためのバトルストラテジーシミュレーションの最終調整を行っていた。


飛行訓練を重ねたイザベラ・ルイーズ・シノチームの仕上がりも上々であった。この短時間の訓練でまるで3体がシンクロしたアクロバットの如く動くことができるようになっていたのだ。さすが気心が合ったEHだ。また今回ソフィアは持ち前のスナイパータイプに徹することになり、なだらかな平野の地形を利用し戦場からは5Km手前に伏せて構え、そこからまずは敵のレーザーガンタイプ6体を破壊することが第1ミッションとなった。


その頃、ガルシアの部隊では少し騒ぎがあった。敵の本陣からの脱走兵が1名見つかり捕獲されたのだ。明日の出陣の前に逃げてきたのであろう。その捕虜が何やら叫んでいるようだ。


あまりにも騒がしいのでイメルダとリンダ、ハナも出てきたところ、遠くからの見え方では女性冒険者のようであった。その脱走兵がリンダとハナを見て話をさせろと騒いでいるのである。暗く視認ができない状態であったので、まずリンダがその捕虜に寄って行った。


照明が使えないため月明かりでどうにか顔が確認できる位置まで近づき顔を見てみると、なんとあの時のイマンではないか!?「あっイマン!イマンなの?」とリンダが叫んだ。「そうよ!リンダ!!逃げてきたのよ!彼に説明して!」と懇願している。リンダが早速ことの始終をガルシアに話し釈放される運びとなった。


「私はあなた側よ!リンダも知っているわ! 明日の出陣が決まって、逃げるなら今と思いやっとの思いで抜け出してきたのよ。明日の朝7時に奴らは攻撃を開始するわよ!」となんととても貴重な情報を持ってきてくれたのであった。


「でも、あなた、私たちがここで潜んでいることは知らなかったわよね?」とこちらの情報も漏れてはいないか?という確認をしたところ、

「全く知らなかったわよ。逃げられそうな場所目掛けて一目散に走ってきただけだから。そしたら、あなた達に捕まってしまったのよ。」と嘘は言っていないようである。


とりあえず、ここで彼女をフリーにすることは諸々と危険を伴う可能性があるため、明日行軍するときに最後からついてきてもらうことになったのだ。そして、この貴重な情報はジュリア達にも伝わった。


この情報をもとに翌朝6時に全員準備体制に入った。

まずは、ジュリア達のEBSがフライングジェットで飛び立ち、敵の索敵圏外まで移動した。その後にはマルクのガンドローン部隊も付いて来ていた。そして引き続きレーザーキャノンタンク部隊とガルシア部隊は動きなしを装っている。


7時を回った時についに敵アンドロイドのミカエル部隊が動いた。立ち位置から飛行ユニットを噴射し飛び立つ準備をしているところである。そして、その動きをガルシア部隊の偵察兵が確認しジュリア達に連絡した。


ジュリア部隊は一気にフライングジェットで飛び立ち全速力で飛行している。

敵のBSは一旦飛んで川を渡ったのだが本体と離れないように30体が歩行モードに変わったのだった。ブカレストを目指してゆっくりと行軍中である。


さて、この戦いどうなるんでしょうか?

是非ブックマーク宜しくお願いします!!

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