7:再会の喜び!
この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。
このエピソードからはSeason3ー余燼が燻る編ーのスタートです。
実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)
そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。
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案内が終わった後に未来グループのイザベラ・ルイーズ・シノがソフィアとジュリアに呼ばれた。
「みんなようそこ!再会できて本当に嬉しいわ!しかもベストタイミングで!! でもなんで?」とソフィアがことの真相を聞こうとしている。
イザベラが、「お2人が消えてから色々とあって・・・結局2人のDNAをなぞって造られたアンドロイドがムーンプロジェクトのリーダーになったのよ。エリック提督のお気に入りでさ。まあ無理もないけどね。だって彼女らは宇宙空間でも生きられるんだから。我々EHも同行したんだけど、メインで戦ったのは結局ソフィアJr.とジュリアJr.達とでも言ったらいいのかな?ほんと素晴らしい活躍だったわよ。だから身代わりを置いてお2人が消えていなくなったことにはお咎めなしと言う風で、最終的にあいつらメイルは滅亡したの。
まずスペースステーションを破壊し、月に上陸して、月面センターをフィーメイルアンドロイド達で襲撃して残ったメイルをやっつけたってことよ。私らもそれは手伝ったけどね。そして私らの世界にはめでたく平和が訪れたってわけよ。
でも、そんな平和な世界じゃEHはあんまり必要ないのよね〜。で、プラプラしてたら、司令官のレイに呼ばれて、私らの攻撃が原因でメイルの1個師団が逃げてここの世界にタイムトラベルしちゃったらしいと聞いたわけ!それで、お2人に会いたくて・・・てのが本心なんだけど、残りのメイルをやっつけてこい!と言う指令が下り、ここに来たってわけよー!! 私の説明でわかった??」
ソフィアが、「なるほど!だいたいわかったわ。そうか、じゃ私達が消えて迷惑かけちゃったのかしら?」と言うと、
ルイーズが、「でも、そもそも無理やり連れてこられたわけだし、全くもって問題ないんじゃない!だってあなた達のJr.は凄い待遇よ!まさに日本の救世主とか言われてね。」
ジュリアが、「それはそれで、Jr.が役だったってことはよかったわ。こっちの世界では、この前トリップして来たその一個師団の中のメイルを20体破壊したんだけど、まだ30体はいるようなの。しかも奴らも未来技術を使って未来型BSを製造しているのよ〜 すでに30体は確認できてるわ。それとそもそもこの時代のアラブ連合のBSも50体あるわけ。でも、私らはEBSが2体しかなくて、みんなでどうする??て呆然と考えていたら、ちょうどあなた達がきてくれたわけよ! しかしほんとベストタイミングよね〜!!」
シノが、「と言うことは、こちらはたった6体になるんですか??」と不安げに聞いた。
「その通りよ!」とジュリアが。
「でも、あなた達の世界で戦った時もそうだったじゃない!!1機で5機やっつければいいんだから比率的には同じでしょ?」と付け足した。
イザベラが、「まあ、そうよね。でも、さっきの面白ミニスカポリスの子達も戦えるんでしょ?」
「彼女らは全部で4人いるわ。ガルシア、イメルダ、さっきみんなを案内してもらったリンダにハナね。みんないいやつだし戦闘力もあるわよ!」とソフィアが。
「ただ、彼女らにはラップアラウンドスーツでアラブ連合の人間軍と戦ってもらうおうと思ってるの。だから、敵の未来型B SをメインにBS80機を相手するのは私達6機ね。とは言っても連合のBSはこの時代のものだから大したことはないと思うわ。」
ジュリアが、「だから厄介なのは未来からの30機になるけど、未来でも毎回10機はやっつけたわけだし、私ら6機が連携すれば大丈夫でしょ!?」と不安を脱ぎ去るために再度強調した。
するとイザベラが、「行けるでしょ!!だって私らEHは5人いるんだよ!!あいつらはせいぜいアンドロイドだしね。宇宙空間ではアンドロイドに引けを取ってしまったけど、地球上では負けないでしょ!!それとマチルダJr.はジュリアとミラーリング可能だしね!」と楽観的である。
ルイーズも、「だって、今となっては最後のアンドロイドになったあいつらを破壊すれば私達ここに住めるのよ!!」と勝手にその後を決めているようだ。
ソフィアが、「えっ、そうなの?また戻らなくていいわけ??」
「いいらしいわ。私らの未来にはもうメイルアンドロイドがいないから、しばらくは他の時代で活躍してくれだってさ。全く勝手よね!でも私もこの時代に来られてよかったわ。だって、色々な初体験ができそうだから・・・」と言いながら、夢見るような表情に変わっていた。ナイトクラブでカクテル片手に男性達と戯れる空想に浸っているのだろうか!?
ジュリアは、「いいんじゃない!!この世界は色々と楽しいわよ〜 一緒に楽しみましょうよ!」とそれを聞いて逆にノリノリである。
ソフィアも、「まあ。あと3人、いやマチルダもいるのよね?4人増えても、まあどうってことないしね!早速部屋を用意するわね。とりあえず個室を作るまでは4人部屋でもいいかしら?」と聞くと、
シノが、「この世界はまだ慣れないから、最初はその方がいいと思います。」と真面目に答えていたのだが、双子は「アザッス!!」だった。
そして、4人は同室となり、くつろいでいるところだが、
「いやーこんな短い時間なのに、こんなに多くの人間に会えるのってすごくない??私達の世界じゃ1日以上かかるわよ。これじゃソフィアさんとジュリアさんがこの世界に逃げるのもわかるわ。いきなり楽しそうだもんね!」とルイーズが言っている。
「それにしても、この環境最高よね!!『シーサイドリゾート』っていうの!? まさに私の理想の空間よ〜!!」と引き続きイザベラは夢心地である。
その間、ソフィアが、スロバキア王国の第二王子のマルクに連絡を取っていた。
「マルク、状況は聞いてるかしら? そこで相談があるんだけれど、このまま未来型アンドロイドが率いるアラブ連合軍が北上してスロバキアの公国を潰してスロバキアに迫ってきたら大変よね?」
「そうなんですよ、ソフィアさん。さすがのうちの精兵もあの強大なロボット達には敵いませんね・・・一体我々はどうすればいいのでしょうか?」
「うちのパーティーでロボット達は引き受けようと思っているの。あなた達にはアラブ兵をお願いしたいのよ。」
「えっ、つまり・・・人間と人間の兵器だけでいいのでしょうか?」
「その通りよ!」
「それで一刻も早く作戦の打ち合わせに伺いたいと思っているんだけどいかが?」と提案している。
「もちろんです!!」
「うちには精鋭が10人いるわよ。日本の援助でうちのロボット達も空から移動するから、6体とカーゴジェットを置けるスペースが欲しいわ。」
「わかりました!では、城のそばの広場を開けておきます。いついらっしゃいますか?」
「明日の朝に飛び立つから昼前にはつけると思うわよ。それまでにアラブ連合の動きを観察しておいて欲しいの。それと公国のコントロールもよろしくね!」
「わかりました!なんか不謹慎ですが、久々に楽しくなってきましたよ!我々一同お待ちしております!」と言って簡単に話がまとまったのだった。