46:2つ目のクエスト
この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。
このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。
実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)
そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。
エッセイも始めました!!
その他 カテゴリー の エッセイに不定期に投稿していきます!
さて翌朝5人はフルアームドで車両に乗り込んで領事館に向かった。正面は奴らが奴隷とした人間が門番をやらされているようだ。
「みんな、準備はいい!?始めるわよ!」とジュリアが言い、まずヒデが殺さないようにブラスターマシンガンで撃って門番が倒れた。そしてジュリアが弓を大きく引いて正面玄関目掛けてボムアローを放った。予告通り大きな爆発があり正面が粉々に破壊されて破片が砂埃のように舞っている。すると予想した通り、何事かという騒ぎが起こりアンドロイドらしき男が2人出てきた。
「さー いくわよ!ヒデよろしく!!」と言い、ヒデが撃ちまくった。
「ブンブンブンブン ブンブンブン」
ブラスターマシンガンを喰らってフリーズして立っているところにジュリアとリンダが走り込んで行き頭をソードで切り飛ばして戻ってきた。やはり再起不能と判断したアンドロイド達は5秒後に爆発を起こしたのだった。これで2体撃破だ。
そして、敵の襲撃を知ったまた2体が中から出てきた。「アドラーよろしく!」と指示し、彼がボウガンを2回放ってどちらも頭部に命中した。「アドラー、いい腕ね!」と褒められガッツポーズが出た。「俺も役に立っているだろ!!」脳の中枢部分を射抜いたため、再起不能と判断しそのアンドロイドも爆発を起こした。これで4体撃破だ。
そして少しゴキブリホイホイのように待っていると、さらに2体が出てきた。「ヒデ!」という掛け声でヒデが再度ぶっ放した。そしてフリーズしたところをマルクが首を刎ねて爆発を起こした。これで6体だ。
予想としては、あと14体が中にいるだろう。そろそろ踏み込もうとジュリアとリンダが立ち上がったところに、爆発の煙の中から今度はアンドロイドが6体出てきてこちらを凝視している。ジュリアから「アドラー! あの長いレーザーライフルを持っている2体をやって!」と号令があり、「はいよ!」と言いながら2連発のボウガンを次々を撃って、標的の2体の頭部に命中した。「いいわね! 次はヒデ、他の4体を撃って!」ヒデは立ち上がってブラスターマシンガンを必須に浴びせかけている。
「じゃリンダ、マルク、行くわよ!」と掛け声がかかり、3人がフリーズしている4体目掛けてダッシュして行った。ジュリアはロングソードで2体立て続けに、マルクは両槍で1体、リンダは双剣で1体の首を飛ばすことができた。
「やったわね!この剣なら奴らをキレるわね!さっすが斬鉄剣!!」とリンダが感激している。前回は全く歯が立たなかったからだ。残りはあと10体である。
一旦下がり奴らの爆発を見届けてから、まずはヒデとマルクがシールドを構えながら中に入っていった。その後ろにジュリアとリンダが控えている。今回ジュリアは新たな武器である長槍を背中から抜き、2つに折りたたまれている棒を1つに繋げた。長さ2mの中国槍であった。一行が少しづつ建物の中を進んでいくと、「ブーンブーン」と音を立てながらレーザーが飛んできた。
「シールド!」とジュリアが叫び、マルクがシールドでカバーした。そこでヒデが隙間からレーザーを撃ってきている2体のうちまず1体めがけてブラスターガンを放った。追ってリンダがシールドを構えながら走り込んでいき剣で首を刎ねた。もう一体がリンダ目掛けてレーザーを撃ってきたのだが衝撃を受けながらもシールドでうまく防いでいる。その間、そのもう一体の居場所が分かったヒデが再度ブラスターガンでそのアンドロイドを撃って命中した。そこに今度はジュリアが飛んでいき大股で前後にスタンスをとりながら長槍で器用に首を刺した。
ジュリアが最前列、続いてリンダ、そしてマルク、ヒデの布陣になっていた。爆発を避けてジュリアが一旦後戻りし4人の塊になりシールドで防いでいる中、破片が飛び交い爆発を確認した。あと残りは8体だ。
部屋はここから回廊となっており中庭を回って左右に分かれていた。
ジュリアが、「多分、今度出て来るのはブラスターマシンガンとソードのペアが4組のような気がするわ!」と言い、ジュリアペアとマルクペアとで左右に分かれた。
リンダがシールドで防ぎながらジュリアが長槍を構えて進んでいるところに予想通りマシンガンとロングソードのアンドロイドが前方から現れた。その後ろにさらに同じペアの2体も確認できた。マシンガンを撃ってきているところをリンダがシールドで防いでいる。そしてジュリアが、その合間にリンダの後方から長槍でそのマシンガン兵の首を素早く刺してその場で彼は座り込み停止した。ロングソードのもう一体と向かい合っているが、ジュリアの長槍は素早く間髪を入れずに再度同じように首を刺した。やはり2mの槍は戦況を有利に運び彼も座り込み停止した。「あとで、まとめて首をハネるわね!」とリンダに言ってさらに進んでいる。あと残り4体だ。
マルクペアの方も進んでいくと、やはりブラスターガンを撃ってきたため、ヒデがシールドで防ぎながら逆にブラスターガンを頑張って撃っているのだが、相手もシールドで防いでいる。「あっ!!」とヒデが悲鳴を上げた。ブラスターマシンガンの一発がヒデの足に当たってしまったのだった。「ヒデ、大丈夫か?」とマルクが叫んだ。そこでマルクは斬鉄剣の実力を試すかのように彼の槍をガン兵目掛けて投げたのだった。見事にシールドを貫いてガン兵に刺さってフリーズした。そこに奥からロングソードを構えたアンドロイドが向かってきている。マルクは槍を抜きに行こうとしたのだが、間に合わないため咄嗟に腰に刺しているソードを抜きその剣兵と交戦した。その間ヒデは足を引きずりながらマルクの両槍を引き抜きマルクに向かって投げた。さすがマブダチ!命懸けのリレーションだ!マルクはシールドを捨てながらそれを左手で受け取ると、右手のソードを剣兵目掛けて投げ付けた。それをシールドで避けるために防御の体制になったところでマルクは両槍を構えることができた。敵がシールドでかわし、右側が開いた隙にマルクは槍を機敏に回して左側からスパッと切りつけるとその剣兵の右腕がすっ飛んでいった。さすが斬鉄仕様だ。武器を持たないこの個体に対してマルクは槍を頭に刺してフリーズさせた。この槍捌き、お見事であった。
ジュリアのペアは、さらに2体が奥から現れた。やはりガン兵と剣兵である。ガン兵がまた撃ってきているのでリンダがシールドで必死にかわしている。そこでジュリアが長槍をそのガン兵目掛けて投げ付けたのだった。見事頭部に命中し後ろに倒れ込んだ。あとは剣兵一体だけだ。
彼女はこの最後の一体は仲間の弔いのためにリンダに残したのだった。恨みを晴らそうとリンダはシールドを捨て双剣で向かい合い、まずは力一杯右の剣を振り下ろしたところ敵はシールドでその一撃を防いだ。そこで左の剣で脇腹目掛けて差し込んだのだがソードで払われてしまった。一旦後ろに飛び体勢を立て直したところ、敵がロングソードで切り込んできた。それを双剣でX字に防ぎ、同時に敵のシールドを思いっきりキックしたところ、バランスを崩し後ろ方向に倒れそうになっている。その隙を突いて左の剣で敵の足を刺し右手の剣で脇腹に切り込んだ。さすが斬鉄剣!アンドロイドは見事切り裂かれてしまった。剣兵が座り込んだところでリンダは頭を刺したのだった。これで全て20体クリアとなった!
「これで全部破壊したと思うんだけど。」とジュリアが言いながら、さらに領事館内を進んでいる。逃げ惑う人間の捕虜に脱出を促しながら内部を確認しているのだ。各部屋を確認しながら進んでいくと、反対からヒデがマルクに補助されながらゆっくりと歩いて現れた。
「ヒデ、大丈夫?」
「ええ、足にガンが当たって痺れているだけだと思います。」
「これで全部撃破ね!?」
「とりあえず! そうです!僕たちやりましたよ!」
捕虜が脱出したのを見計らって、
「では、奴らが自己修復する前に首を刎ねて外に出ましょう!」とジュリアが言い一行は戻っていった。丁度首を切り落として5人が建物から出て避難したところで、内部でものすごい勢いの爆発音がして火災が起こったのだった。
「ざまあ!やったぜ!!これで私の仲間は天国に行けるわ!」とリンダは言いながら泣を流していた。ジュリアは彼女をハグしながら「リンダ、よくやったわよ!最後の戦いは良かったわよ!」と声をかけた。
「マルクとヒデも頑張ったわね!ヒデ大丈夫?足はどお?」と声をかけると、ヒデが、「大丈夫です。ブラスターガンが一発あたったんで痙攣しているだけですよ。それにしてもマルク王子の最後の槍捌きは素晴らしかったですよ!ぜひジュリアさんにも見てもらいたかったです!」と感激しながら、王子と言ってしまったことにも気がつかないのではあったが、他のメンバーも特に気がつかなったようなのでヨシとしよう。
そこで「じゃ、みんな!ここに長居は無用だぜ!引き上げようぜ!」とアドラーが声をかけて一行は我に返り引き上げたのだった。これでクエストは無事終了し、ギルドでパーティーとして高額な報酬もゲット出来た事と『クルーセイド・フォーチューン』の名前がこのギルドに轟き一躍有名人となってしまったのだった。そんな大歓迎ムードの環境の中で一行は長居をせずにスロバキア王国まで戻る事にした。行きと同じように途中でキャンプをし、そこでアドラーは全員の武器を再度斬鉄剣としての研磨をしている最中である。
マルクが唐突に「アドラーさん、もしよければ王国お抱え鍛治職人にならないかな?」と聞いた。すると「俺がなれるわけねえだろ?」という返答が戻ってきた。無理はない、彼はマルクが第二王子である事は知る由もないからだ。
ヒデが、「アドラーさん、マルクさんは又の名をマルティン第二王子と言うのですよ!」とついに公表してしまった。すると、ジュリアが、「あら、バラしちゃってもいいの?」と冷やかしているが・・・
「えっ?マジで!あの第二王子なのか?」とアドラーはたいそう驚いてマルクの顔をマジマジと確かめるがごとく覗きこんでいる。」
「いや、ごめん!ごめん!黙っていて。戦いには無用だし、言ったら言ったで色々と面倒そうだから、とりあえずいわなかったんだ。」
「そういえば・・・思い出したぜ。あのマルティン王子ねー! そう言われてみるとそう見えるな。でも、今からマルクに対して態度を改めるとかは無理だな〜 」と。
「それは全然気にしなくていいですよ!なんせ僕たちは同じパーティーなんだから。」と言って笑った。
「で、どお?アドラーさん、城に鍛治場を造りますよ。王国の武器を強化してほしいんだ。」と提案している。
リンダが、「ねえ、アドラー、いいオファーじゃない!そうしなよ!私もちょくちょく同郷の君に会いに遊びに行けるしさ!」とマルクの援護をした。
「わかった!これも何かの縁だな!そのオファー受けさせてもらいますよ! でも、今の工房も好きなんで残してほしいな。」
「じゃ、決まりですね! これからも僕らのパーティー同様に王国の方も宜しくお願いしますよ!」と言って全員で笑った。
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エッセイなんか普通読まないでしょう!と思ってたのが…..
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