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39:海賊登場!

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

イメルダが、「これまた、ジュリアならではの厄介な話ね!」を眉を細めた。

ソフィアは、「でも、その海賊連中の利害と合えば意外と使えるかもよ」と言っている。


ガルシアも「考え方によっては、海軍ができるってことか?この広い地中海を考えるとサブマリーン3隻だけでは足りないからな。そういった連中の手綱を握っておくってのもこの先必要かもな!?」と予想外の賛成票を出したのであった。


ソフィアが、「奴らは住む場所を欲しがってるのよね?」とジュリアに確認する。

ガルシアが彼女の頷きを見て、「じゃ、4人だったっけ? 明日ゲストルームに泊まらせて夜軽く俺の仲間も入れて飲み会でもやって、男同士で奴らの様子を見てみるとするか?」と提案した。


ソフィアが、「わかったわ。じゃそうしましょう!ガルシア、よろしくね!」と結んだ。


そして翌朝になり昼を少し回った頃、地中海の水平線に黒塗りの160フィートぐらいありそうな高速船が見えてきた。ガルシアが来客用のピアに誘導し着岸した。


船の先端が尖りステルス塗装した流線型ボディが側面を回っているスタイリッシュな高速船だ。中央にはかなりスラントしたガラススクリーンのコックピットがありその上はデッキになっている。そのデッキ後方には左右2本ずつの戦艦用レーザーキャノンが装備されていた。台座の下にはコの字ソファーが置いてあるラグジュアリーなラウンジ空間が広がっている、まるで別荘にでもなるような豪華装備な海賊船であった。そして側面の通路には左右3本ずつのオートプログラムされたブラスターマシンガンが備わっているので、どうやらミリオネアーの高速ヨットに武装した船のようだ。前方のデッキには小型のドローンであれば着艦可能なスペースもあった。


彼らは後部デッキからのお出ましだ。

昨日の海賊ブライアンが先頭に見えた。その後ろに体格がいい3人の男が控えている。こちらはガルシアと彼の親友のロレンゾとエンリケが出迎え、ピアの後方にイメルダ、ソフィア、ジュリアも立って不安げに眺めている光景だ。


「よう!出迎えありがとうよ。俺はこの船のキャプテンのブライアンだ。よろしくな!後ろの奴らはダチのジョージ、ジェイムズ、マーフィーだ。」

「よお!俺はガルシア、こっちがロレンゾとエンリケだ。」

「まずは、せっかく船できたんだから、このブラックオクトパスの中をみてみるか?」とブラインが言った。


ガルシア達3人が後部デッキに飛び乗り、まずは男同士で握手を交わした。

「俺らはサブマリーン乗りだ。よろしくな!」とロレンゾが言った。


ブライアンが船の攻撃装備と索敵レーダーそしてコックピットを案内し、最後にコックピット上にあるデッキに案内し7人でソファーに座ってくつろいだ。

ブライアンが一番若そうなマーフィーに向かって言った。


「マーフィー、悪いがグラスとシャンペン持ってきてくれや。」

しばらくして彼はグラスとシャンパンを持って戻ってきた。そしてソムリエのように全員に注いでから、

「我々の出会いに!乾杯!」とブライアンが言って乾杯した。


ガルシアが、「おまえらも元軍人なのか?」とブライアンに向かって尋ねた。

「そうだ。よくわかったな。オレが中佐で、ジョージが大尉、ジェイムズが少尉でマーフィーが曹長だ。同じ隊だ、いやだっだ。ブリテンのな。オレらがこの地中海に逃げてきた時にちょうど金持ちのカモがいたから脅してこの船を頂いたってとこよ。で、海賊始めるのに武器集めて武装船にしたんだよ。セクシーでイケてるだろ!こいつ!」と笑って答えた。


「俺らは、連合に所属する軍人だ。で、お前らがここに来た目的はなんだ?」

「そうそう、昨日ここの美人さんにたまたま会ったんで提案したんだ。オレらが海を守る代わりに住む場所を提供してくれないかってな。どうだろう?」とタバコをふかしながらガルシアにも聞いている。


「こんなゴージャスな船があるのに家が必要なのか?」とエンリケが少し驚いた。

すると今まで黙っていたジョージが、「オレらも歳食ってきたから、安住の地が欲しいと思ってたんだ。そこで、この海上都市ができて、いいんじゃねえか!?って思ってな。」


『なるほど。そういうことなのか。見た目だとブライアンとジョージが30代前半、ジェイムズが20代後半そしてマーフィーが20代前半ぐらいであろう』と思った。

ロレンゾが、「俺らもサブマリーン乗りだから、この地中海を警備しているが海賊出身の奴らが警備してくれてもいいよな。なんせアフリカ大陸との通商海路を確保したいしな。」とガルシアに向かって言った。

という感じで荒くれ者の男同士のたわいもないが真面目な会話が続き、この7人は軍人同士気心知れる仲間になりつつあった。


ブライアンが、「昨日会ったその美人さんはここでは何してるんだ?」とジュリアのことは全く知らないようで聞いてきた。

ガルシアが、「ジュリアのことか?彼女はここのディフェンス・ミニスターだ。オレはコンストラクション・ミニスターだけどな」と言って『このオレが?』っていう感じで他2人と大笑いしている。


「あのお嬢ちゃんが防衛を担当してるのか?」と驚いた様子である。

「おまえ、アホだな〜 昨日戦いを挑まないでよかったよな。一発でチョッキンとやられてるぜ! ジュリアは連合のBAなんだぜ。知っているか?BAって」と笑いながら教えてやった。


「BA、BA 聞いたことあるな・・・」

するとマーフィーが「オレ知ってるぜ!ユーラシア帝国があった時に敵のロボットを一度に200体撃破したやつへの勲章だぜ。」と言った。

「そうか! それか!! てことはすげえじゃんか?!」と言って驚いた目をしている。

「だろ!俺だって叶わないぜ!情けないが・・・」

「だから、あの姉ちゃん、目つきが怖かったんだな・・・そもそも女なんで戦うつもりはなく武器は置いていたんだが。」と今更納得したと言った風である。


「一応説明しておくと、そのジュリアと双子の姉がソフィアで、彼女達がここのモナークだわ。で、そのソフィアもジュリアと同じぐらいつええからキーつけろよ! 2人はそっくりなんで俺なんか最初は見分けがつかなったぜ。」とエンリケが笑って言った。

そして、ガルシアが、「今晩たまたまここの住人のワンクウォーターパーティーがあるんだが、折角だからお前らも参加するか?」と海賊達を誘った。


ジェイムズが「ここにはどんな奴らが住んでいるんだ?」と初めて口を開いた。

「そうさなー 今のところはロンダの地下要塞にいた奴らが多いが、俺らみたいなカナダ軍の潜水艦乗り、海がねえスロバキアの奴らの別荘てとこかな。」とエンリケが答えた。

ジョージが、「お嬢様方もいるのかな?オレらもそろそろ世帯を持ちたいとか思ってるんだわ。」と他の3人を見ながらニヤニヤしながら言った。

ガルシアが、「お前ら、実はそれが一番の目的だろう!」とジョージの肩を叩いて大笑いし、「でも、ツインズに嫌われるとおっかねえから程々にしておけよー!」と一応諌めている。


「お前らの気持ちよくわかるぜ!俺らもそう思ってカナダの軍舎から移住してきたようなもんだからな。いつまでも戦争してらんねえしな!女達もロンダからの移住民はどんどん増えてきているが基本的にはヨーロピアンだからいいと思うぜ!」とロレンゾも盛り上がりながら賛同していた。


やはり世界共通で、しかも時代共通でこの異世界でも異性の話となると一番盛り上がるようだ。女ネタでこの7人はめでたく1つのグループとなったように見える。


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