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37:ついにEBS到着!

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

そしてついにEBSが完成したとの連絡を受け、ツインズは借りていたソニックジェットカーゴを返しがてらに湯沢に再度戻っていった。


今田辺女史がEBSと彼女らを連結し調整をしているところだ。「ビームサーベルは理屈はわかるけどこの時代の技術ではちょっと無理ね。あとはできたから、ジュリア機には付属装備としてフライングエンジェル、左肩のレーザービーム、ロングソード2本にハープーン(銛)付きのシールド、そしてソフィア機には、左肩のレーザービーム、パワードブラスターマシンガン、スナイパーレーザーキャノンを背負わせて、短剣2本 それとレーザーキャノンがあるからフライングエンジェルが装着できないの。飛行はできないんだけど一応ちょっと飛べるスラスタージェットをつけておいたわよ!」と装備の説明があった。


さっそくツインズが試乗してみたところ、感触は未来世界で操縦したのとほぼ同じ印象であった。また海上での使用も多いため、ソフィアは移動可能タイプの浮島であるいわゆるEBS用ボートもすでに用意してあるのだ。そしてこのEBS2機をソニックジェットカーゴの下に連結しアキラが操縦し届けることになった。その際砂漠移動用にバギー3台と偵察用にドローン3機も購入することにしたので、これで装備的には今のところミニマムではあるが完璧に近くなった。


さて、そろそろ海上都市への移住の方法を説明しておこう。

まず移住希望者は、申し込みが終わると浮島の上にどんな住居を作るのか打ち合わせをする。ただほとんどのパーツは3Dプリンターで造るため浮島の住宅パーツの種類は5種類のみでそれの組み合わせは可能である。内装もある程度の趣味性を盛り込めるのだ。そして入居のための住居の大きさに合わせた手付金を払い、次は職業を選ぶ。その職業とは、防衛警備・商・広報・研究・教育・農・水産・建築・施設管理などの中から希望を募り、経験と実力そしてAIが可能性を引き出し、それを参考に各ミニスター(大臣)達が決定するという仕組みだ。


そして住民は稼いだ金額の中から家賃と住民税を払うことになる。この創世記のミニスター(大臣)としては、ソフィアが研究・教育・農・水産を担当し、ジュリアが防衛・警備をガルシアが建築・施設管理を担当、そしてイメルダが商業・広報を担当することになっている。モナキーの収入源としてはそういった住民達からの住民税とガーキンに入る商業施設のテナント家賃及び売上歩合、ガジノの収益、そしてホテルの宿泊料となる。


と言うことで、ディフェンス・ミニスターのジュリアは、イスタンブールに集結しているという噂のトルコ・アラビア勢力の視察に武装したジャイロで出かけていた。上空からの視察では、イスタンブールの手前にキャンプを貼って待機しているように見える。軍備としては、武装タンクとバギー多数、そしてバトルスーツも少なくとも50機は確認できる大部隊だ。


この世界の勢力分布としては、ペルジャ・アラビア・トルコ・アフリカにインド地方が含まれるブロックと中国及びそれ以南のアジアが含まれるいわゆるアジアブロック、ユーラシア帝国を併合したヨーロッパ大陸に北米及びオセアニアを含む合計3ブロックが存在する。そしてここの時代でも南米はギャング勢力の抗争により混沌とした危険エリアとなっているのだ。まあ世の中にドラッグが存在する限りそのギャング達が消滅することはないのであろう。そしてジュリアは空からこのイスラム勢力を眺めながら考えていた。『なんで彼らは北上したいんだろう?やっぱり領土のほとんどが砂漠だから農業が可能な北の土地が欲しいのだろうか?』しかしながら、今のところ敵の軍隊は緊急な状況ではなさそうなので帰還することにした。


一方マルクとヒデは水上都市の開発に協力しながら、スロバキア王国としての浮島ヴィラを建設中である。王国所有のヴィラとして恥じないような施設を王はご所望のため、ガルシアとも入念な打ち合わせを重ねての開発である。外観は中世都市スロバキアを彷彿とさせる5層建てのバロック様式のパビリオンのようで、海島のパビリオン的な役割を担う。


「ここまでやれば王も満足してくださるだろう」とマルクは言った。「海がない国なので、この海の風景はきっと王都の民にも人気が出ますね!」とヒデも満足げである。「特に冬場の寒い時期のバカンスにはもってこいですね!」


「だよなー 5階最上階には王国と第一王子、そして俺、エヴァ姫の部屋も作ってあるし、今では俺もここに住んでもいいかなとか思っているよ。」


「しかし、ソフィアさん達の技術って凄いものがありますね!?こんな少ない人員でこんな大規模な海上都市ができちゃうんですよ!! 僕はスロバキアの中世ヨーロッパさながらの王都に憧れてわざわざ日本から留学に来て王国に定住したのですが、ここに海上ヴィラがあると気分転換もできますしさらにいい国になりますよ!」


「だよなー 冬場のマウントタトラスも荘厳でいいが、やっぱり暖かい海の魅力もあった方が民も喜ぶよな! いずれにしても民間ベースでこの海上都市との行き来が増えれば、通商も盛んになるわけだし、おまけに同盟的な関係にもなるから俺たちは良いことをしているんだと思うよ。やっぱり何かあった場合のジュリアさん達の戦力は何者にも代え難いものがあるしな。あの到着したばかりのEBSとか言うロボットは見たか?どういうものなのか詳しくはわからないが無敵とのことだぜ!確かに見るからに凄そうには見えるな。俺たちの国にもこれからああいったものが必要だよな!そのうち拝見させてもらおう。」


そうEBSはやっと無事湯沢から到着し、ここの住民へのお披露目も兼ねて浮島ボートに着艦したところであった。未来での設定通りに開発してもらったためソフィア機はゴールド系、ジュリア機はシルバー系の目立つカラーリングになっているとともに15mの高さがあるため壮観な眺めである。まるでスタテン島に聳える自由の女神のようにまさにこの海上都市の守護神として祀られているような迫力があった。


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