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35:海上都市で思う・・・

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

ソフィアとジュリアは、ゲートウェイの来客用部屋にマルクとヒデを案内してから自分の部屋に入っていった。


マルクが部屋のテラスにあるビーチベットに座って「俺、実は海を見るのが初めてなんだよな。地中海って綺麗だな〜 もしかしたら海っていうものが好きなのかも。なんか自由を感じるよな。」と海を見ながらしみじみと独り言のように喋っている。ヒデもその隣りに座って「僕は仕事で何度か見ていますが、またスロバキアの霊峰マウントタトラスとは違った魅力がありますね。向こう岸に何があるのか行ってみたくなりますよね。」と反応し、「ソフィアさんが言うには、この海には海賊達が沢山いるようですよ。」と付け加えた。


「そうか、この綺麗な海も安泰じゃないってことなのか・・・俺、スロバキアは大好きだが、ここにヴィラを持とうかな?そうすれば、特に理由がなくても来られるからソフィアさんとジュリアさんにも会えるじゃん!? すぐにパーティーも組めるしな!そうだよ!そうしよう!いいこと思いついたわ。」といきなり前のめりになりガッツポーズが出ていた。


ヒデが、「なるほど!名案ですね!!賛成です!僕も一緒に来させてもらいますね!」「ところで王子、つかぬことをお聞きしますが・・・王子はソフィアさんとジュリアさんどちらが好みですか?」と聞いてきた。


「えっ、お前、いきなり凄いこと聞いてきたな!」と驚きながらも、「うーん、どっちも魅力的すぎて甲乙がつかないよなー というか神々しすぎてそういう選択肢にならないよ。ヒデは?」

「私は、どちらも憧れますが、ソフィアさんに惹かれますね〜 なんかお姉さんの安心感があるというか・・・でもジュリアさんにも惹かれるんですよね〜 凄く綺麗で特に戦いの姿はまさに神が造られた女神のような・・・まあ、どちらも僕なんかに興味があるとは思えませんが!」と言って笑った。


「そうか、まあな。俺ももしどちらかを選ぶってことになれば・・・うーん難しいな〜 どちらも俺にとっても少しお姉さんみたいなものだからな〜 ソフィア姉さんに甘えたい気もするし、うん、きっと優しいだろうな〜 ジュリア姉さんにしごかれたい気もするしな〜 俺はMか!? 2人は見た目はほぼ同じじゃん。でもソフィアさんのポニーテールも可愛いし、ジュリアさんのざっくりボブも萌えるよな〜 うーん・・・」と空想の世界に浸って幸せそうな顔をしている。


「僕はソフィアさんもジュリアさんもいいですけど、実はエヴァ姫にも惹かれますよ!」と今まで黙っていたヒデは今がチャンスと思いついに告白してしまった。

「えっ まじか?お前エヴァが好きなのか? そうか〜でも仮にも王家の姫だからな〜 王的には無理だと思うぜ。残念だけど。」


「もちろんわかっていますよ。だから僕の中に封印しています。僕が言う意味は素晴らしい女性だと言うことですよ!おそばで使えることができるだけで僕は幸せです。ご安心ください。」とやはり予想通りヒデ本人としてはショックを感じたのだが気にしていない素振りを見せていた。


「それはそうと、ここに王家のヴィラを持つにはどこがいいのかな?」

「聞くところによると、この部屋本来スタッフオンリーのようなので、レジデンシャルエリアは浮き輪の中の浮島になるようですよ。で、真ん中のガーキンのような巨大な建物はホテルやカジノのようです。」

「なるほど、じゃその浮島一つをオーダーしよう!」

「わかりました!」

と言うような会話をしている。


では、部屋に戻ったソフィアとジュリアを覗いてみよう。

「ねえ、ジュリア! あのマルクとヒデはどうだった?」

「なぜかわからないんだけど、やっぱりこの世界のヒデには特別な何かを感じないみたいなの。見た目は同じなんだけど違う人に感じるのよね。人って不思議ね?マルクはなんかいい弟ってイメージなのかな? ソフィアは?」


「うーん、私はやっぱりマルクは可愛いと思うわ。なんか一途なところが。王家の後継の1人だから責任を背負っているし、でも、本当は自由に冒険したいしって言う葛藤の中で彼なりに真剣に考えているところがいいわね。サポートしてあげたいって思うの。」


「私はそれより出がけに第一王子と剣を交えたじゃない!? 彼意外と真剣でよかったわよ。ちょっとビビッと感じたものがあったわ。まあでもあの国の後継だからそもそもそう言う対象にはならないけどね。 やっぱり、私、何故かこんなに時間が経ってもあのヒデは忘れられないのね〜 例えばあのヒデをこの世界に連れてくると、ここのヒデもいるわけだし、そしたら二人は一体どうなるんでしょう? でも、彼、あの時一度はここに居たわけだから2人が同じ世界に居ても存在自体はできるってことよね?」

「まあ、そうなるわね。でも2人同時にいると何か影響が出てきたりするのかしら? ちょっと今までにない現象だから科学者の私でも予想がつかないわね。」


「それはそうと、ガルシア頑張ったわね〜!! 中央のメイン施設のガーキンはほぼ完成しているそうよ。あとは客室を用意して、商業施設のテナントを入れれば完成だとか? 客室のシミュレーションは私がやるとして、商業施設は何を入れようかしら・・・」


「私がシンガポールで見た感じだと、まずはカジノ、そしてナイトクラブやバー、レストラン、カフェ、アミューズメント施設、ジム、ここにはない発想だけどコンサートホールとかムーヴィーシアターになるホールもあったほうがいいと思うわ。」


「なるほど、ジュリアは一回経験してるからね。じゃそっちは担当してくれる?」

「そうね、でもそれこそ準備には仲介商が必要だから、ヒデにも相談してみるわね!それとやっぱりこういった担当はイメルダでしょ!!」

という会話をしていた。


改めて、ガルシアが建設を進めているこの海上都市を見渡してみると、このゲートウェイを起点にしてまず浮島の桟橋がある。そしてそこから大きなあたかも宇宙ステーションのような形状の浮き輪が見えている。共有施設となる予定だ。その先の浮き輪の中心にはホテルとコマーシャルエリアを内蔵する巨大なガーキン(小型キュウリのピクルス形状の建物)が浮いているといった光景だ。そして浮き輪の内側には入居者の浮島がところどころに浮いている。この浮島が増えていくとこの海上都市は活気を帯びていくのだろうと想像ができた。


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