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33:ギルドパーティー発足!

この物語は双子姉妹(Blanc Twins)の冒険談を『夢とは?』いうテーマで描いたパラレルワールドでの物語です。彼女達にぼんやりと見える『夢』を無意識に追いかけて行くとそこに『幸せ』が見つかるのか?を綴っていきたいと思います。


このエピソードからはSeason2ー新たな出会い編ーのスタートです。

実はシーズン1の前にプロローグ的な『成り行き』の詳しいお話があるのですが・・・それはこのシーズンが終わった後に公表したいと思います。(文芸:ヒューマンドラマにて)

そしてこの双子は稀に見るとびっきりの美人姉妹なのです!まるで光と陰。ロボットや兵器類も言葉では7割しか描けませんがカッコいいはずです。荒廃したパラレルワールドでの彼女たちの活躍とクールな兵器類をイメージしながら、世界地図を片手に読んでいただけると楽しめると思います。これって現実なの?それともSF?と言う狭間で大人も楽しめるギリギリのラインでどんどん進めていこうと思います。

翌朝、『ドンドンドン!』メイドが呼びにきた。2人はベッドで熟睡であったのだが、ソフィアが急いで飛び起きてドアを開けてみると・・・

「あっ 申し訳ございません。起こしてしまったでしょうか?」

「いえ、大丈夫ですよ。」

「実は、マルティン様が、ギルドに登録に行くとかでお待ちなのです。」と答えた。


時計を見てみるとすでに8時を回っている。

「王子は早起きですね〜!すぐに準備していきますけど、どちらに行けばよろしいですか?」と尋ねると「城門にお越し頂ければということです。」ということであった。

2人はまず速攻でシャワーを浴びメイドが持ってきてくれた朝食をつまみながらフル武装して城門に向かった。するとそこにはすでにマルティン王子とヒデがおり衛兵と話しているようであった。


ソフィアが、「おはおうございます!昨日は有り難うございました。」と声をかけると、「おはおうございます!よく眠れましたか?」とヒデが答えた。2人ともいかにも冒険者に見えるような武装をしておりヨーロッパ中世風のレザーの簡易アーマーも着用していた。ヒデは背中にシールドを背負いブラスターマシンガンを腰に下げている。マルティン王子は背中にソードとシールドを背負い手には両槍を持っていた。


「やっぱりお二人のボディアーマーはカッコいいですね!!男性用もあるのですか?」と王子がいきなり聞いてきたので、

ソフィアが、「もちろんありますよ。パーティーの仲間なので王子の分も日本から送ってもらいましょうか?」と一応聞いてみると、

「えっ可能ですか?是非ともお願いしたいです!できれば僕とヒデの分もお願いしたいですね!」という返事があり2人は本当に仲がいいようである。


ヒデが、「では、ギルドへ登録に行きましょうか?」ということで、4人は城下を歩きだしたが、そろそろ9時を回るため城下のマーケットは賑やかになり街道の通行量も増えてきていた。その時2人は、『多くの人目を避けるために王子は早めにギルドへ行きたかったのだ』と悟ったのだった。


「着きましたね。では登録する前にパーティー名を決めないといけないのですが・・・」とヒデが言った。王子が「そうだな。何がいいのやら? ジュリアさん、なんか名案ありますか?」とジュリアに聞いてきた。ジュリアは、まさか私に聞いてくることはないと思っていたのでノーガードであった。「えっと、私ですか?」と少し驚き王子の顔を見ると真剣な眼差しが見えた。「そうですね〜 うーん・・・では、『クルーセイド・フォーチューン』って言うのはいかがですか?」と苦し紛れに言ってみたのだった。すると、一瞬の間があり考えているようであったが、王子が手を叩いて「いいじゃないですか!!なんかミッションがあるような含みを感じますよ。せっかく剣鬼のジュリアさんがつけてくれたんですから、きっとご利益があると思うのでそのチーム名にしましょう!」と即決で決まったようだ。


ギルドの受付でパーティー登録及びメンバー登録を済ませた。Eランクからのスタートだ。もちろん王子の身分は隠しマルクという名前で登録をしているのだが、ソフィアが不思議に思い聞いてみた。


「あの、マルクさん、ここの民衆は王子の顔はわからないのですか?」

「いや、城で王子の衣装で見ればわかるんだと思いますが、今日みたいに普通の格好でいる分には、まさか王子がここにいるとは思わないものなのですよ。」

「なるほど、だから受付の女の子も分からなかったんですね!?」


このギルドという組織は、いくつかの国を跨いで存在しているいわゆる国際的な協会組織であり、冒険者向けの依頼を紹介し依頼主からコミッションを取り残りを冒険者に還元する組織である。依頼主は国や地域、貴族や有力商人などが主であり、犯罪者討伐や勃発事故・事件の対応また隠密調査など幅広い要求をカバーしている。そして冒険者とは、気ままに冒険しながらそういったクエストをこなし、依頼主のみならず住民達の役に立つことも多いためヒーロー的に一目置かれることも多々あるのだ。そのためそれを表す等級であるランクも設定されているのだ。


この世界では、王族が治める小国家が多く存在し、衛兵は存在するのであるが、いわゆる犯罪者を取り締まる警察といった組織が存在しない。そのためその地域管轄の長が警察組織を持つ代わりに冒険者ギルドに発注するのである。


そのあと彼らは城の中にある闘技場に移動した。

「ヒデに審判役をやってもらい、私がソフィアさん、ジュリアさんそれぞれとお手合わせを願いたいと思います。剣術を学びたいので是非ともご指導宜しくお願いします!」と真剣な表情でお願いしているのだ。


ジュリアが、「ソフィアの特技のC .A.Rシステムだとこの場の模擬戦では使えないから、私が代表でお相手しましょう。だけど王子を傷つけるわけにはいかないから木刀でやりましょうね!」と要望に応えられるように持っていった。


ジュリアは木製のロングソード、マルクは木製の槍を持って闘技場に立っている。

ヒデの一声で模擬戦が始まった。まずはマルクが綺麗に槍を回しながらジュリアの周りを弧を描きながら歩いており槍捌きは美しくできる剣士に見える。それをジュリアは目で追いながらそのまま立っている。マルクは槍を回しながらまず1振り踏み込んできたが、それをジュリアはロングソードで瞬時に避けた。まだ引き続き可憐に槍をグルグルと回しながら、一突き目がダミーで二突き目がジュリア目掛けて深く入ってきた。その瞬間である!ジュリアはロングソードの柄で槍を捉え、そのまま勢いよく大股で剣を踏み混みマルクの胴に当たったのだった。

ヒデが「勝負あり!」と叫んだ。

マルクもそのショックで倒れて「参りました!」と叫んだ。

「やはりジュリアさん、素晴らしい!素早く全くスキがないですね。あの映像で観た通りです。有難うございました。」とキッパリと負けを認めたのだった。


ソフィアが、「折角冒険者ギルドでパーティー登録したわけだし、私たちパーティーの初仕事として、まずは私達の通商ルートを山賊から確保するっていうのはいかがかしら?」とパーティーとして前向きな初クエストの提案をしてみると・・・


マルクが、「ソフィアさん、そうですね!! まずはそれがありますね!では、一度あなた方の海上都市も見てみたいですし、通商ルートの安全確保は国策としても再重要課題でもありますので国としてギルドにこのクエストを発注しましょう。早速明日からそのクエストに出かけましょう!」とこれに関しても目が輝き積極的である。「お2人はホバージェットで移動しますよね?私とヒデも同じようなホバージェットを手配しますのでお供します!また、明日から宜しくお願いします!」と言う流れでよくやくこのパーティーの今後の予定が定まってきたのだった。


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